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【龍笛】不具合なプラ管(樹脂製龍笛)について
龍笛インストラクターの奥井凜です。
初心者用と言われる、樹脂製の龍笛(通称・プラ管)の中には「不具合な品」があるという話をします。
上の写真はX社(会社の頭文字ではありません)のプラ管の、息を入れる「吹き口」(歌口とも)です。
Aの部分は、塗料が塗られていません。点状にはげています。
表面張力のせいで塗りきれないままにされたのか、あとから剥がれたのかはわかりませんが、購入時点でこうでした。
Bの部分は、塗料がクレーター状になっています。気泡がはじけたままにされているように見受けます。
Cの部分は、塗料が薄くて「地」が透けて見えます。塗りムラですね。
この品は、交換または返品に値すると思います。と言うのは、吹き口はかなりデリケートな部分であり、滑らかにしておかないと息が引っ掛かり、音が鳴りにくい・鳴らない、という現象が起きるからです。
教え子の1人がこのような笛を使っていて、購入してかなり日がたつので販売店に返すわけにもいかず、紙やすりで滑らかに整えると、すごく鳴りやすくなりました。その人は「鳴らすためのあの苦労は何だったのだ…」と驚きを隠せませんでした。
T社のプラ管の、同じ吹き口です。塗料が滑らかです。これなら、返品・交換の必要はありません。
T社のプラ管は10本程度見ています。時に塗料の盛り上がりがありますが、価格帯から言って「仕方ない」と思える範囲です。
X社については、残念、という他ありません。こういったプラ管が平気で市場に出ることを変えていくためにも、交換・返品を求めるか、レビューで意見したいところです。
私自身は、X社のプラ管には、もう手を出しませんから、レビューも書けないのですが…。
自分にできないことをこうやって書くのは気が引けるのですが、状況を憂い、記事にしようと思いました。これから龍笛を買おうとする皆さんの参考になれば幸いです。
なお、プラ管の調整の仕方は、下記のホームページを参考にさせていただきました。
社会人初心者が、実技も座学も基礎から系統的に学べる、雅楽伝習所を宇治に創りたいです。