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龍笛はピアノの真ん中よりも右側2オクターブが鳴っている

練習サークルのテキストとして、龍笛の音階を五線譜にしたペーパーを作りました。

練習サークルの案内はこちら
「龍笛(りゅうてき)吹きませんか? ~練習サークルへのお誘い~」

龍笛の音域

伝えたいことは、2つです。

① 龍笛の音の高さは、ピアノの真ん中のドレミファソラシドより右側へ2オクターブの範囲
② 1音間は、狭いもの・広いもの、2種がある(あくまで理論的に)

雅楽の譜面は、ぱっと見、音の高低関係が分かりません。(写真=「雅樂 龍笛譜」天理教教会本部雅楽部編、天理教道友社刊 より)

早6拍子・入破・部分

暗譜が基本なのでそもそもメモ程度のものなのですが、それにしても高低関係くらい一目で分かるようにしくれても、よさそうなものです。

そうなっていないのはたぶん、高さよりも音色を重視する、日本古典音楽の特徴なのでしょう。

もしかしたら、「高低関係くらい分かるように書いて」と思うのは、西洋音楽教育の結果なのかもしれません。

とはいえ、雅楽で音高が軽視されるわけではありません。
それに、自分が今、人間の可聴域のどの辺りを鳴らしているのか分かっていることは、他の楽器との関係をつかむ意味でも、音楽を豊かに感じる意味でも、だいじでしょう。

日本の古典音楽を、その姿のまんま身に納めたいのですが、社会人になるとどっぷり浸かっている時間はありません。効率は考えざるを得なく、理解のために「西洋音楽で言うと…」という説明のしかたは、やはり必要です。

翻訳機を使うようなもどかしさはありますが、上手に使い、上手に説明できるようになりたいです。

社会人初心者が、実技も座学も基礎から系統的に学べる、雅楽伝習所を宇治に創りたいです。