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vol.03 自分を全力で生きる、今。

円形脱毛症に悩むあなたへ

“…そのまま左側向いて鏡みて”

髪の毛を洗面台の前で染めているわたしを見て驚いた顔をした友達が少し言いにくそうな表情をし、小さく、わたしに声を掛けた

”え?なに!そんな顔してー!”

といつものおふざけだろうと思い、笑いながら友達に言われた通り左側に顔を向け目線だけ鏡の方に戻すと右耳の上辺りの髪がごっそりと綺麗に抜け落ちていて言葉を無くした

その部分は拳サイズくらいの大きさで真っ白な地肌がはっきり見えていた

よく髪の毛は“女の命”と言うけれど、本当にその時は頭の中が真っ白になり、何も言葉が出なかった。

美容専門学校を卒業し、そのままその年の春に念願の美容師になったわたしは髪の相談は毎日のようにお客様はもちろんのことスタッフからも薄毛や脱毛症の相談でよく耳にしある程度の知識も身に付けていた。
ただ、自分自身の髪質はというと親譲りの恵まれた髪で細く柔らかいのに傷みにくくて見た目以上に毛量も多く脱毛症とは自分は完全に無縁だと内心勝手に安心しきっていた。

まさかそんな自分が大量にハゲる日が来るだなんて
今までの人生で一度たりとも想像をしたことがなかった

親しい美容師の先輩達、同期の友達に連絡を取り“どうしたらいいのか”、“なんでハゲたのか"、“どうやったら生えるのか”と、とにかく聞きまくり情報を少しでも多く吸収したり、もちろん皮膚科にも行ったり、脱毛症専用のお薬も貰った。

とんでもなく大きい範囲でのハゲだったんだけど、時間が流れるにつれて少しずつ毛もほやほやと生えてきてくれ本当に少しずつだけど気持ちがほっと落ち着き、安心しはじめたときに今度は後頭部に500円玉くらいのサイズで新しいハゲができていて心が粉々になった。(ちなみに今は右耳の上辺りに親指サイズの地肌が丸見え状態)

円形脱毛症の原因としてよく言われているのが、約2〜3カ月前のストレスが原因での脱毛の可能性が高い、と皮膚科の先生や専門知識のある方にもよく言われる。一度ハゲてからはかれこれ数年間ずっと小さいハゲも含めて、いつもどこかしらが常にハゲている状態でさすがに慣れ始めた。

最初の頃は先輩達からもずっと“気にしちゃダメ!”と何度も言われ、言われ過ぎて気にするようになり“いつ生えてくるんだろう”、”このままハゲたままなの?”と不安に思い毎日鏡でハゲた頭皮を見続けたときもある。


もし、今この記事を読みわたしと同じように悩んでる方がいたら

円形脱毛症はそのうち自然に生えてくる
だから、そんなに気にしなくて大丈夫


そうに心から伝えてあげたい。

ただ、わたし自身もだけど定期的にハゲる可能性が高く、長く付き合っていくことになる場合もある。

自分では全く感じていないストレスもわたしの場合は円形脱毛症が一種の見える心のバロメーターになっている。悲しいことや苦しいこと辛いことは毎日の生活の中で気付かないように自然と隠してしまう感情になっていて抜け落ちた白い地肌を見つけて初めて気が付くことが多い。
悲しい苦しい辛いのマイナス的な感情を日頃から認めて、少しずつ解消できるようにそんな風にできたらきっと良くなると思う。

今では病院にも行かずに(通院が面倒くさい)自然治癒力に任せてる
それでも自然に生えてるから、大丈夫。

抜け毛のお悩みもよく受けるんだけど毎日の生活の中で普通に80〜100本は髪の毛の周期的に抜けるものだからシャンプーしてて指に絡む髪の毛をみて慌てて心配しなくても大丈夫。

わたしの髪の毛はいつだって気が付けば自然に生えている。

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