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vol.01 自分を全力で生きる、今。

“あんな大人になりたい”

初めて荒川ケンタウロスに出会ったのは2015年
当時わたしはアルバイトスタッフとして阿佐ヶ谷ロフトAで働いていた

それまで、とても失礼な話、音楽にほとんど興味がなくて…。彼らの存在を全く知らなかったし、どんな演奏をするのか、どんな人たちなのかも、なにもかも知らなかった。

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いつも通りイベントが終わり、階段を上がり出入り口の看板を仕舞いながら翌日の公演情報をスタッフが手書きで描くのが阿佐ヶ谷流。スマートフォンを片手に公演を調べると「天文学的少年」というタイトル

タイトル情報だけでイメージを膨らませ、星座をモチーフにした看板を描こうと思っていたんだけど…珍しく曲を聴きながら看板を描き始めた。
出演する“荒川ケンタウロス”。純粋にどんな歌を唄う人たちなのかが気になってしまった。

曲を聴きながら看板のイメージ、空想の世界を膨らませ、色は濃い青や濃い緑、淡い緑が出てくるような感じで。だけど、ずっしりと芯があって…そんな風に受け取ったそのままの思いをのせて描いてみた。

音楽を聴いてここまで色を感じられたのも初めてで。とにかく描くことがひとつの作品を仕上げるような感覚がとても楽しかったことを5年経った今でも覚えているし、個人的に満足度の高い好きな看板のひとつでもある。(看板に正解はないので自画自賛をお許し頂きたい)


出演者の声、お客様の笑い声が阿佐ヶ谷の地下に響き、広がる空間。温かい空気感に会場が全体が包み込まれていて…とても心地良かった。
さっきの笑い声が別の世界だったかのように会場全体がシーンと静まり返り、曲が静かに始まる。時間の流れが止まったかのように、音楽に魅せられ、心奪われて…。
透明感のある透き通った声と阿佐ヶ谷の音響が悪い中でもこんなにもステキな音が出るんだと心の中から何かが湧き出るような感じで。

そして、演奏をしている人たちがとにかく楽しそうに音楽を届けてくれていて、初めて観て聴いて…勤務中にも関わらず、すごく楽しくなってしまった!嘘みたいに読み取れるかもしれないんだけれど…とにかく、楽しかった!とても楽しかった!今までもいろんな音楽ライブを生で観たり、聴いたりすることはもちろんあったんだけど、なんだか全く違う感覚で…。

素晴らしい演奏とトークも無事に終わり、その後そのまま店内で出演者、関係者のみでの打ち上げが始まった

そこではとっても無邪気に笑いで元気もりもりな姿。
さっきまで格好良く演奏をしていた兄さん達とは思えないほどよく笑い、よく叫び、よく呑み、不思議な劇が始まり…。
その光景を店内のお掃除をしながら眺めていたんだけど、遠目から眺めているだけでもめちゃくちゃに面白くって。いつか自分も彼らのように何でも笑い合える、こんな歳の重ねかたしたいな、と。無邪気で、夢中で、真っ直ぐでとにかく格好良いなと思った瞬間だった。


それからはたった一度だけですが、2016年1月30日に渋谷WWWで行われた「時をかける少年」リリースツアーファイナルへと足を運んだ。
あんなにも阿佐ヶ谷の地下で和気藹々とめちゃくちゃ笑い楽しんでいた兄さん達が、目の前の大きなステージであの時のようにすごく楽しそうに演奏をし、たくさんの人に音楽を届けていて…すごく格好よかった!!!


2019年10月21日(月)RockCafeLoft in your roomにて開催をした企画のゲスト様としてお久しぶりに荒川ケンタウロス・一戸さん(Vo.)、楠本さん(Gt.)のお二人とお会いできてとても嬉しかった

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変わらず笑顔が暖かく、少年の心を抱いたステキな人達だな、と。もちろん、現場にがずっと荒川ケンタウロスを支え、共に歩んでいる山口さん(mgr)も!

時間の流れを忘れられ、息が止まるほど胸をぎゅっと熱くする、そんな気持ちをあなたにも是非、体感して頂きたいな、と思う。ライブって本当に生で感じることが一番だと思うんです。
目の前でなにか起きることをその場で感じるドキドキとワクワク。映像だけでは肌では感じられない届かないモノもあると思うのよ。今の時代はとても便利で、インターネットを通じてすぐに動画も音楽も聴けたり観れたりしちゃうんだけどね。

一度はあなたの目の前で起こる“生のライブ”を自分の目で観て全身で感じてみて欲しい。あなたの眺める世界が色付く瞬間に出会えるかもしれないよ?

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