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人の痛みの感覚は複雑なんです。
こんちにちは、奥川です
久しぶりのブログアップです
ブログはひとまずお休みして、心の修養に勤しんでいましたm(_ _)m
さて、当院は痛み、慢性的な体の違和感、不定愁訴症状を
ヒトの身体の「自然治癒能力」を最大限に促す事により、改善していくアプローチ方法を取っています。
痛み、違和感がある場合も「その症状を取る」というよりは「その人自身が治ろうとする力」が元々備わっているので、そこを最大限に促し結果として症状が改善する事を目標としています。
なぜそのような一見面倒くさいアプローチを取るかと言うと「ヒトの痛み、違和感のメカニズムは非常に複雑だから」というのも理由にあります
「複雑って、痛みの原因があるから痛いのでしょ?それを取れば良いのでは?」と思われるかもしれませんが
一般の方は驚かれるかもしれませんが、ヒトの場合は痛みの原因となる物質が無くとも痛みを感じる事が多々あります
ヒトと書いたのは、人間は他の動物と違い特に複雑だからです。
ヒトの場合は痛みを感じると、その時の痛みの情報を純粋に認識する訳でなく
主観的体験として認識してしまう傾向が強いのです。
それは痛みの情報が脳の「大脳辺縁系」という「好き」「嫌い」を判断する部分を通るからだと言われています。
極端な例を出しますと、同じくイスに1時間じっと何もせずに座っているのを考えてみましょう。
「大好きな人とデート中のお話している1時間」と
「大っきらいな上司に説教されている1時間」では・・・
考えるまでもないですよね^^;
大っきらいな上司に説教されている時には「肩が凝って」「腰がだるく」なってくるのが強く感じられると思います
一方、大好きな人といる時には「痛み」信号は脳に伝わっていても大脳辺縁系では痛みの「不快」だけでなく、大好きな人と一緒にいる「快」も感じていたので、体の違和感が感じにくいと考えられています。
この様にヒトの場合には認識の仕組みが他の動物より複雑なので、痛みの情報がより主観的な体験として記憶されていきます。
また、脳には可塑性と言うのがありますので、繰り返し経験される感情は強化される傾向があります。
つまり、痛みが慢性的に続くと痛みに敏感になってきます。
また、怒りや不安を強く感じる人は痛みにも敏感であるという研究結果もあるそうです。
恐らくは上記のように痛みの認識のメカニズムに感情が深く関わっているからでしょう。
これまで述べましたように、ヒトの痛みのメカニズムは非常に複雑です。
少なくとも「物質的」な問題だけでは無いと言う事が分かって頂けたかと思います。
それを痛いと感じる症状を取る事だけに拘ってしまいますと、症状取りといういたちごっこに陥りやすいと私は思っております。
「物質的」な部分、「心理的」な部分、それらをトータルに観ていって
クライアントさまの自然治癒能力を最大限に高めるアプローチを当院では心がけております。
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