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(余談)Adobe XD 事実上終了っぽい…

「思考の速度でデザインする」を標榜していた
Adobeのプロトタイピングツール
Adobe XDが事実上の終了っぽい。

おいらは
2016年夏頃のプレベータくらいからヘビーユーザーです。

XDと出会う数年前から
ゲーム開発において、
事前にUIを実際に触って動作やフローの検証可能な
プロトタイピングツールを探していたのですが、
当時はスッ使えるようなものがありませんでした。
このXDとの出会いで、
ゲームの作り方とかもかなり変わった身として
「ええっ、何それー?!」って感じです。

WEB界隈の人は1~2年前から、
実務との親和性がより高くなりつつあった
Figmaとかに移行しているのを見かけたんですが、
おいらはゲーム開発における
デザインとかレイアウトの試作ツールとして
(今も)ずーっとXDを使っていた
のです。

AdobeXDの勉強会にも
ゲーム屋さんの立場から掘り下げる的な内容で
何度か登壇させていただいたりもしました。

勉強会に登壇時のスライド
https://www.slideshare.net/ssuser5c7055/xdxd20180316

ちなみに「残月の鎖宮」の開発では、
UIのフレームは、ほぼ全てXD上で試作&検証してから
実際の仕様に落とし込んでいきました。
※XDはゲームコントローラーとの連動も可能

「残月の鎖宮」での実際の検証用データ
©ACQUIRE Corp.

AdobeXDは更新頻度が高く、
ほぼ、毎月更新があり、
Adobeも2021年あたりまでは
Photoshop等のAdobe本流のソフト同等以上に
相当に力を入れているように見えました
し、
使っているこちら側も
そのスピード感を楽しんでました。

ただ、その更新も
当初のコンセプトの
「思考の速度でデザインする」
「すぐに確認できる」
ってところに
特化してたら良かった
のに…

だんだんと八方美人な感じで
方向性が絞られないまま
次々と機能追加がされていき、
開発掲示板を中心に
あちこちから飛んできたユーザーの声を
聞きすぎてブレていった感が…
(例えば、音声入力とか、
正直、それいるの?みたいな機能追加も増え…)

とは言え、XDの動作の軽さは特筆で、
プロジェクト上で
どれだけオブジェクトや
アートボードを複製しても動作が軽いし、
考えすぎず、
次々と食い散らかしながら
チャチャっとグラフィック作って、
推敲していくみたいな使い方
ができる
唯一無二のツールなのです。

食い散らかしたプロジェクト(アートボード100個とか余裕)

当初は学習コストも低く、
(以前は)仮画面とか作りたいノンデザイナーさんにも
超絶オススメのツールだったのになぁ。
(「仮」と言っても結構良いところまで追い込みも可能)

迷走しだしている中、
競合ツールだったfigmaを買収して、
リソースをそっちに集中させるって
判断になったんでしょう、残念なり!

今一度、
「思考の速度でデザインする」ツールとして
再出発してもらえないだろうか…

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