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#35 東京日産コンピューターシステム(3316) 2019/11/19

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第35号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■東京日産コンピューターシステム(3316) 客員アナリスト 上郷 坂


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

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東京日産コンピューターシステム(3316)

【他社製品の販売代理店からストックサービスを提供する会社へ生まれ変わりつつある】

[BPOビジネスの躍進]
 私たちが住む日本では少子高齢化が進む中で、外国人労働者の受け入れも思うように進まず、労働人口の減少により深刻な人手不足が叫ばれている。この影響により、企業は採用に多大なコストをかけながら、社員を育成をしていくことが困難になっている。
 さらには2019年4月から本格的に実施される「働き方改革」により業務効率化が一層求められるため、企業は社内の業務を外部委託し、主要業務へ人材や資源を集中が急務とされている。
 そんな背景もあいまって業務を外部委託するBPOサービスの成長が著しい。
 IDC Japanによると2017年に約7千億円市場だったものが、2022年には約9千億円にせまる市場になるという。

 成長市場ということで、この分野の業務を行う上場企業には世間の注目も集まり、企業や官公庁の福利厚生アウトソーシングを担うベネフィット・ワン(2412)はPER68.5倍、電子やメールを活用して企業の営業やマーケティングを行い、BPO事業が主力のブリッジインターナショナル(7039)は20.7倍と高水準となっている。

 そんな成長市場であり、市場の期待も高いBPO市場に主要業務をおく成長企業でありながら、日産という自動車メーカーの名前がついているため、ただの下請け企業だと過小評価されてしまっている会社がある。
 それが東京日産コンピューターシステム(以下TCS)(3316)だ。
 同社のPERは9.73倍である。

【会社概要】


 ◆TCSの沿革

  TCSは、1982年に東京日産自動車販売会社が日本IBMと特約店基本契約を締結したことがきっかけに発足されたコンピューター事業部が始まりである。
  その後、1989年に分離独立を経て株式会社化し、本格的に事業をスタートさせた。
  2000年代に入るまでは日産系列を中心に自動車部品会社を顧客としながら、日本IBMやMicrosoft、日本オラクルなどとベンダー契約を結ぶことでIT分野のハードウェアやソフトウェアの販売代理店として成長していった。

【成長ドライバ】

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