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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」東京放送ホールディングス(9401) 2016/05/31

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

     ◇銘柄研究 東京放送ホールディングス(9401)
     ◇コラム 打診買いのチャンス到来に向けて準備を

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◇銘柄研究 東京放送ホールディングス(9401)

 本日は、1951年(昭和26年)に創業の東京放送ホールディングスを、研究銘柄として取り上げます。関東地区における最初の民間放送局として東京都千代田区霞ヶ関に『ラジオ東京』として設立されました。

 東京放送ホールディングスは、日本有数のメディア・コングロマリットであるTBSグループの事業を統括する持ち株会社です。

 TBSグループは、放送事業を中核として、番組連動を起点とする広汎な周辺事業および、映像・文化、不動産、その他多岐にわたるメディア展開によって、情報・娯楽から生活・文化に至るまで幅広く、最強のコンテンツ・ソフトを提供し続けることのできる、最良のメディア・グループを目指しています。

 東京放送ホールディングスは、東京放送ホールディングス及び子会社72社、関連会社32社により構成されており、テレビ・ラジオの放送及び映像・音声ソフト等の制作・販売、文化事業、不動産賃貸業を主に、これらに附帯する保守、サービス等を行っています。

 まず、本日の研究銘柄として東京放送ホールディングスを選んだ理由を説明します。

1.東京放送ホールディングスの株価は2月8日に年初来の高値2009円を付けてから20%以上下落して、5月12日に1421円の安値をつけてから、リバウンドをスタートした可能性が考えられること。

東京放送ホールディングスの株価のチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=9401&ba=1&type=6month

 東京放送ホールディングスは、一株純資産が2545.60円(3月末時点)ある低PBR銘柄であり、日本有数のメディア・コングロマリットを率いる企業で、東京都心部に含み益の大きな優良な賃貸不動産をもつ企業です。

 内需主体の企業であり、ドル円相場の結果で大きく業績に影響を受けないことと、2020年の東京オリンピックの報道などでもメリットを受ける可能性が高いことも予想できることから、ここまで売られる理由は無いと考えていました。

 ただ、いつの時点で株価が下げ止まり、リバウンドをスタートするか予想できませんでした。消費税増税の再延期の可能性が高まっており、そうなれば国内企業の事業活動がこれまでより活性化される可能性が高く、広告事業の収入が増加する可能性が高いと考えました。

東京放送ホールディングス2016年3月期の決算短信です。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20160511/9v4how/140120160430473232.pdf

 東京放送ホールディングス5月28日の終値1537円で計算したPBRは0.61倍です。

東京放送ホールディングスの業績ハイライトのページ
http://www.tbsholdings.co.jp/ir/highlights/highlights.html

2.東京放送ホールディングスは、自己資本比率が68.3%と高く、財務内容が良好で時価総額以上の現金性資産を保有していること。

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