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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」マースエンジニアリング(6419) 2014/02/11

割引あり

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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 億の近道の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガジンの第265回目です。週に1回(火曜日)配信いたします。
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            ◆Contents◆

   ◇銘柄研究 マースエンジニアリング(6419)
   ◇コラム テーパリング実行の動揺が大きな乱高下を発生させた

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◇銘柄研究 マースエンジニアリング(6419)

 本日は、1974年(昭和49年)創業の、パチンコ周辺機器を中心としたシステム機器を主力製品として、景品管理システム、プリペイドカードシステム、ホールコンピュータ、補給システムなどパチンコ業界においては業界標準となる画期的で独創的な製品を数多く生み出して成長している、マースエンジニアリングを研究対象として取り上げます。

 マースエンジニアリングは、在庫管理の概念をパチンコ業界に導入したことを契機に、様々なシステム機器を他社に先駆けて開発し、今では、パチンコ周辺機器開発メーカーとして業界をリードする存在に成長しています。

 例えば、パーソナルPCシステムは遊技台ごとに設置した計数機が玉を数えることで、パチンコホール内から玉箱の積み上げを無くすことを可能にしました。

 さらに遊技者が獲得した出玉は、ICカード一枚に集約することが出来ます。この様な特徴から、ホール経営の面では省スペースやホールスタッフの人件費の削減に繋がるため、経営の効率化になり、プレースタイルは今までにないスマートなイメージのホールとして好評を得ています。

 マースエンジニアリングは、自ら生み出し育ててきた技術をベースに、ホールを支える様々なシステム機器を開発してきました。その技術と経験をもとに、事業の多角化を進め、RFID事業、そしてホテル事業へと事業領域を広げ着実に利益を上げている企業です。

 マースエンジニアリングは「市場開拓型企業」です。1974年の創業当時は受託開発型の電機・電子機器メ-カーでした。

 その後、様々な業界や領域に自社技術を携えて挑戦し続け、現在はパチンコ業界における周辺機器開発メーカーとして活躍しています。

 マースエンジニアリングのPOSシステムやRFID技術は、パチンコ業界でトップクラスのシェアを誇っています。しかしそのポジションに甘んずることなく、培ってきた技術力をグループ会社を介してパチンコ業界以外の領域にも展開しています。 

 一例をあげれば、流通業界、医療業界などでRFID技術を活用した顧客・販売・物流の管理システムや、健康診断の結果をICカードに集約させるための認証システムなどを提案し、導入事例を積み上げています。

・マースエンジニアリングの成長の歴史
http://www.mars-eng.co.jp/whats_mars/mars_history.html

・マースエンジニアリングの沿革
http://www.mars-eng.co.jp/company/history.html

 マースエンジニアリングの主力事業分野はパチンコ業界です。『レジャー白書2013』によると、2012年のパチンコ市場規模は19兆660億円、参加人口は1100万人といわれています。自動車産業の市場規模が約45兆5824億円といわれているので、かなり大きな規模を持っています。
 そして、日本の余暇市場、娯楽部門の規模は42兆7572億円であり、そのなかで、パチンコ市場は44%を占めています。

・レジャー白書
http://www.jpc-net.jp/leisure/

 パチンコ市場はピークで31兆円の規模があったといわれているので、縮小傾向にはありますが、それでもレジャー産業に占める割合は大きいです。

・社団法人 日本遊技関連事業協会の「パチンコホールの売上、参加人口、活動回数」の情報のページ 情報の出典はレジャー白書
http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/m6.php

 「IR(統合型リゾート)推進法案、通称「カジノ法案」が通れば、日本にカジノが登場することになり、パチンコ客がカジノに奪われるのではという論議もありますが、カジノは主に富裕層の外国人観光客を想定しており、庶民の遊び、大衆娯楽であるパチンコとは、そもそも客層が違います。

 人の射幸心を満たすものとしては、我々投資家にはカジノよりずっと身近で、誰でも参加できる株式市場があります。アベノミクスで株価が大きく上昇してNISA口座で株式投資をスタートする人も多いと言われていますが、パチンコの客が株式市場に奪われるということも過去に起こっていません。したがって、カジノが出来ても、大衆の娯楽としてのパチンコ市場は生き延びていくと考えられます。

 マースエンジニアリングは、日本国内のレジャー産業の約40%を占める、巨大なパチンコ業界への製品供給で稼ぐとともに、Radio Frequency Identifi-cation(=媒体に電磁波は用いた非接触型の認識システムで、ICチップとアンテナの無線通信によりデータ交信できる認証技術。身近なところでは、交通機関の自動改札などに採用されている)などで、パチンコ関連で培ってきた技術とノウハウを活かし、アミューズメント業界やアパレル業界を始め、他業界での販売実績を積み上げています。

 まず、本日の研究銘柄としてマースエンジニアリングを選んだ理由を説明します。

1.マースエンジニアリングは、低PERかつ低PBRで自己資本比率が高い、投資指標から考えて割安な企業であること。

 マースエンジニアリングの2月3日に発表した2014年3月期第3四半期決算短信を確認すると、前年同期比で順調に業績を伸ばしています。

 2014年3月期の一株利益予想は216.81円です。2月3日に発表された、2014年3月期第3四半期の一株利益の実績は186.98円です。前期の第3四半期の一株利益の実績は169.97円です。

 マースエンジニアリングの2月7日時点の終値は1847円です。2013年12月末時点の一株純資産は2602.47円です。
 PERは8.5倍。PBRは0.7倍です。自己資本比率は78.8%です。

2.配当利回りが3.24%と高いこと。

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