見出し画像

生涯パートナー銘柄の研究 萩原電気(7467) 2013/05/14

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
=================================
---------------------------2013/05/14-

        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
---------------------------------
=================================

 億の近道の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガジンの第227回目です。週に1回(火曜日)配信いたします。
 なお、この有料メルマガの売り上げの一部は、億の近道の発行運営に活用されます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
            ◆Contents◆

   ◇銘柄研究「萩原電気(7467)」
   ◇コラム 投資環境が良いときほど気を引き締めることが大事

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


◇銘柄研究 萩原電気(7467)

 本日は、1948年(昭和23年)創業の、メーカーと商社の機能を併せ持つ総合エレクトロニクス企業である、萩原電気を研究銘柄として取り上げます。

 萩原電気は、電子部品やシステム機器の提案・販売を行う「技術商社」、そして産業用コンピュータの設計・開発を行う「研究開発型メーカー」の二つの顔を持っています。

 萩原電気は、創業以来3つの分野(開発生産事業、ソリューション事業、デバイス事業)を事業領域として成長してきました。

 21世紀に入り、エレクトロニクスはIT(情報技術)やネットワーク技術(通信技術)の飛躍的な向上による、新たなコミュニケーション、情報の交換共有の実現を可能にし、生産・物流・交通・医療・教育など様々な分野において大きな進化、発展が始まっています。

 また、自動車・住宅産業においてもエレクトロニクスがトリガーとなり、新たな領域への拡がりに大きな期待が寄せられています。

 萩原電気は、3つの事業の持つ技術・情報・経験の融合から生まれる総合力を最大限に発揮し、ユーザーの多種多様なニーズに応えることができるトータルソリューション企業として、成長を続けています。

 萩原電気の主要なユーザーはデンソーとトヨタ自動車です。売上高に占めるデンソーのシェア(2010年3月期 52.9%、2011年3月期 51.1%、2012年3月期 55.9%、2013年3月期 56.1%)、トヨタ自動車のシェア(2010年3月期 15.7%、2011年3月期 12.3%、2012年3月期 11.8%、2013年3月期 12.0%)です。その他のユーザーもトヨタ関連の企業が多く、小口の販売先も自動車関係・工作機械関係のメーカー企業です。

 そのために、萩原電気の製品は私たち消費者の目につく事は少ないですが、私たちの生活を支える多くの場面で萩原電気の製品や技術が使用され、私たちの快適な生活をサポートしています。

 例えば、いま投資テーマとしても有望なハイブリット車があります。その複雑な機能を制御するマイコンの設計・開発を萩原電気が行っています。また、オフィスや工場に向けて、産業用コンピュータやITシステムの設計・開発・運用サポートを行っています。

 消費者としての私たちに、より身近な所では、ATM、自動改札などの社会インフラでも萩原電気の開発した産業用コンピュータが使われています。

 まず、本日の研究銘柄として萩原電気を選んだ理由を説明します。

1.萩原電気は2013年3月期の決算短信を発表済みで、今期の業績は前期比で増収増益の計画であり、低PERかつ低PBRであること。

5月10日の終値の株価1398円。
2014年3月期の予想一株利益 176.23円。
一株純資産2734.83円。

2.主要販売先であるデンソー、トヨタ自動車ともに2013年3月期は前期に対し増収を計画しており、萩原電気の両社への売上も伸びることが期待できること。

ここから先は

12,704字

¥ 290

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?