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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」萩原工業(7856) 2013/04/02

※このレポートは2013年4月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

  ◇銘柄研究「萩原工業(7856)」
  ◇コラム ウォッチ銘柄の動きから、有望業種を発見できることもある

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◇銘柄研究 萩原工業(7856)

 本日は、1962年(昭和37年)創業の、合成樹脂繊維であるフラットヤーンをベースとした関連製品の製造および、この技術を応用したスリッターなどの産業機械の製造を行っている、萩原工業を研究銘柄として再び取り上げます。

 萩原工業が主力とするフラットヤーンとは、薄く延ばしたポリプロピレンのフィルムを短冊状にカットしたあと、7倍ほど延伸してテープ状にしたものです。強度が高いため、結束紐に使用したり、編んでクロスにすると工事場で見かけるブルーシートになります。

 プラスチックは引っぱって「延伸」すると、薄くなると同時に高分子の鎖の並び方が一定になるため強度が増します。

 萩原工業が開発した「フラットヤーン」は強くて軽く、しかも優れた耐久性を持つ合成樹脂繊維です。萩原工業は、畳表の経糸用モノフィラメント製造で合成樹脂加工に進出後、フラットヤーンを開発し、その後この技術を中核として、さまざまな製品と関連機械を創り出してきました。

 現在は合成樹脂事業では、フラットヤーン、フラットヤーンを用いた織物、織物に表面コーティングを施したラミクロスおよび、ラミクロスを加工したシート製品の製造を行っていますが、萩原工業の代表製品であるブルーシートについては、日本国内においてトップシェアを確保しています。

 工事現場のブルーシートやレジャー用のシート、テニスコートやスーパーマーケットの生鮮食料品コーナーにある緑の人工芝等々がフラットヤーン製品です。

 東日本大震災や、毎年のように日本を襲う台風などによる豪雨被害時などに活躍する、萩原工業の災害復旧・復興用の製品カタログです。災害の予防のためにも利用が増加しています。

http://www.hagihara.jp/tarpee/CatalogData/Item/SAIGAIYOU.pdf

 萩原工業のフライヤーンの主要製品の映像を見ることが出来るサイトです。

http://www.hagihara.co.jp/flatyarn/index.html

 本日の研究銘柄として萩原工業を選んだ理由をまず説明します。

1.萩原工業は建築工事で使われるメッシュシート(ビニールシート)、建築・土木資材、バルチップ※1、補強用資材※2のメーカーです。

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