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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」ファースト住建(8917) 2015/06/09

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

  ◇銘柄研究 ファースト住建(8917)
  ◇コラム 日本の企業へは株式投資をして利益を上げやすい時期にある

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◇銘柄研究 ファースト住建(8917)

 本日は、1999年(平成11年)に創業のファースト住建を研究銘柄として取り上げます。

 ファースト住建は、戸建分譲事業を手がけるディベロッパーです。顧客のニーズに合った「良質で低価格な木造戸建住宅」を実現し、設立後5年の平成15年に大証2部の上場、平成24年9月には東証1部への上場を果たしました。

 戸建分譲事業においては、土地の仕入れから、住宅の間取りや居住プランなどの企画、設計、施工、販売、アフターサービスまでをトータルで手がけ、きめの細かいサービスを行っています。

<ファースト住建の紹介の動画>
http://www.f-juken.co.jp/housing/shokai01.html

 ファースト住建の最大の特徴は、顧客第一主義をモットーに、「良質で低価格な家づくり」にこだわり続けていることです。そのため、顧客への販売業務は仲介会社へ依頼するなど、自社管理とアウトソーシングを巧みに組み合わせてコストダウンを図り、適正な価格で高品質の住宅を提供しています。

 ファースト住建のサイトを確認すると、2010年度の、近畿2府4県の1年間の戸建て分譲住宅着工戸数は約2万3000戸でしたが、そのうちの約6%強がファースト住建の取り扱い物件であることが紹介されています。ファースト住建の計画では中長期的には、6%のシェアを10%に伸ばしたいと計画しています。そのため、営業拠点を増加しています。

 2014年10月期にはファースト住建は、年間1,676棟の販売を行っており、近畿エリアではパワービルダーの中でナンバー1の供給を行っています。

 土地の仕入から戸建住宅の企画・設計、建築工事、販売までを一貫して行っており、いわゆる「建売」方式による住宅供給を行っています。敷地面積や建物階層、間取り等は、地域や敷地形状などによって違いがありますが、標準的なプランでは30坪程度の敷地に延べ床面積28坪前後の2階建て建物で、4LDKの間取りとなっています。

 ファースト住建では、若い世代の顧客を含めてより多くの顧客がマイホームの夢を実現できるように、効率的なビジネス・モデルを構築するとともに、スケールメリットを活かしたコスト削減を進め、より良いものをよりリーズナブルな価格で提供できるように努力を積み重ね成長を続けています。

 営業拠点の拡充も進めており、平成20年の名古屋支店開設を皮切りに、平成24年には福岡支店・松戸支店を開設、平成25年には浦和支店(さいたま市南区)、広島東支店を開設しており、近畿圏以外の地域への事業拡大も推進しています。現在では、関西(兵庫・大阪・京都・奈良)、千葉、さいたま、愛知、広島、福岡など全国に23支店を展開しており、仙台支店も開設の予定です。関西から全国のエリアへと大きく拡大をしています。

http://www.f-juken.co.jp/company/branches.html

 まず、本日の研究銘柄としてファースト住建を選んだ理由を説明します。

1.ファースト住建は低PERかつ低PBRで自己資本比率が高いこと。

 ファースト住建は、6月2日に2015年10月期第2四半期の決算短信を発表しましたが、第2四半期までの一株利益の実績は71.37円でした。

 2015年10月期の一株利益予想は168.07円です。一株純資産は、2015年4月末では1646.61円です。

 2015年6月5日の終値1468円で計算したPERは8.7倍、PBRは0.89倍です。自己資本比率は63.6%です。

 2014年10月期の一株利益は158.78円でした。前期比で5.9%の増益予想です。

ファースト住建の業績ハイライトのページです。
http://www.f-juken.co.jp/ir/highlight.html

<ファースト住建の業績の推移>

ファースト住建の経常利益の推移は以下の通りです。

2010年10月期 3922百万円
2011年10月期 4225百万円
2012年10月期 4453百万円
2013年10月期 5010百万円
2014年10月期 3553百万円
2015年10月期予3670百万円

純利益を続いて確認します。

2010年10月期  2301百万円(一株利益 136.19円)
2011年10月期  2485百万円(一株利益 147.05円)
2012年10月期  2629百万円(一株利益 157.26円)
2013年10月期  3050百万円(一株利益 220.61円)
2014年10月期  2200百万円(一株利益 158.51円)
2015年10月期予 2330百万円(一株利益 168.07円)

2.ファースト住建は4月と10月の年2回優待のある銘柄であること。

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