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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」ジオマテック(6907) 2010/03/30

※このレポートは2010年3月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

 ◇銘柄研究「銘柄研究 ジオマテック(6907)」
 ◇コラム「運用パフォーマンスの向上と自分の投資癖修正の重要性」

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◇銘柄研究 ジオマテック(6907)

 本日は1953年創業のジオマテックを研究銘柄として取り上げます。

 ジオマテックは業績の変動幅が大きく、大きな利益を上げたと思えば、赤字に転落してしまうこともあります。そのために株価の変動も大きく、とんでもない高値になったり、資産的な価値から考えて理屈に合わない安値に暴落してしまうこともあります。

 例えば、1994年には13500円の高値をつけているのに、1998年はわずか550円になりました。また 2004年には4770円まで買われて2009年3月には325円にまで投げ売りされました。しかしその大底の株価が2009年9月までの半年間で1500円にまで回復して、そこから利食いの売りに押されて2010年2月9日には800円まで下げました。現在は1000円を挟んだ値動きをしています。

 2009年の研究銘柄としてT&K TOKAを取り上げたころ、ジオマテックにも注目して、IRにいろいろ質問をさせていただいていました。しかし黒字化の目処が立たなかったので、黒字化がはっきりするまで研究銘柄として取り上げるのを留保していました。

 この3月になってからジオマテックのIRに質問をしてみました。その回答を要約すると、投資家に注目されているタッチパネル関連で業績が伸びており、タッチパネルが売り上げの50%程度を占めてきている。タッチパネル関連については悪い情報は聞こえてこない。そのようなことが確認できました。

 現状はジオマッテックの他にも、日本写真印刷などタッチパネル関連銘柄は、株価の調整期に入っています。しかしタッチパネルの需要は大きく伸びてきており、投資家の心配するタッチパネルの価格下落については、それほど心配しなくても良いのではないかと判断しています。それは価格下落をバネにした使用製品群の増加によって数量が大きく伸びる。その数量増加で価格の下落をカバーすることにができ、来期以降も業績を伸ばしていく。私はそのように考えたので、本日の研究銘柄として取り上げることにしました。

 ジオマテックはタッチパネルの他にも3D、太陽電池関連の製品も手がけており、そのようなテーマでも取り上げられることがあると考えています。製品の入れ代わりが激しく、常に研究開発を進めていかなければならない宿命を持っていますが、過去に何度も新製品の開発により、業績を大きく回復してきました。その研究開発力と、利益を上げたときに大きく蓄積した現・預金などの豊富な資産に支えられ、生き残って更に飛躍していく可能性の高い企業である。そして今後しばらくは、株価の成長期、上昇期に入っているのではないかと判断しています。

 ジオマテックは創業も古く、土地の含み益も相応にありそうで、金融資産を潤沢に持っています。持っている技術にも魅力があり、例え一時的に経常赤字になったとしても、資金繰りに不安が少ないことも投資していて安心です。この点も評価したいと考えます。

では、いつものように資産価値から見ていきます。

http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20100210/63vtjg/140120100210020524.pdf

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