石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」フコク(5185) 2013/08/13
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究「フコク(5185)」
◇コラム 『偶然で稼げた』を『必然で稼げる』に変える努力続けたい
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◇銘柄研究 フコク(5185)
本日は、1953年(昭和28年)に、創業者である河本栄一氏がベンチャー企業として単身立ち上げたフコクを、研究銘柄として取り上げます。
フコクは、自動車メーカーへの営業をきっかけに、1956年に「ワイパーブレードラバーのゴム表面処理の摩擦抵抗」の技術開発に成功し、モータリゼーションの波に乗り、会社を大きく成長させ世界へ踏み出す一歩としました。
半世紀以上経った現在も、フコクはシンボルマークの「Φ」が表す「黄金率」をモットーとして成長を続けています。
まずフコクの主力製品であるワイパーブレードラバーについて説明します。
ワイパーはワイパーモーター、ワイパーリンク、ワイパーアーム、ワイパーブレードの4つの部品から出来ています。
フコクが作っているのは、ワイパーブレードについているワイパーブレードラバーです。実際にガラスを掃除するゴムの部分です。私はワイパーというのはずっと水を拭き取る役割をしていると思っていたのですが、ワイパーの本当の役割は、ガラスの表面に薄く均等な水の膜を作ることだということを、フコクを詳しく調べることによって今回初めて知りました。
均等な膜を作る為には、ワイパーブレードラバーはガラスの形状に最適な形にカーブしていて、凹凸がなく均等なエッジを持っていることが要求されます。凹凸やガラスとの隙間があったらそこにゴミや水がたまってしまって、水の膜を均等に作ることは出来ません。
このフコクの技術力は他社を寄せ付けず、自動車用のワイパーブレードラバーについては、日本国内では、なんと100%のシェアを確保しています。
またワイパーブレードラバーは、自動車ばかりではなく列車、船舶から航空機に至るあらゆる分野で使用される製品です。
http://www.fukoku-rubber.co.jp/product/wiper_blade_rubbers.html
50年余におよぶ絶えまぬ技術開発で誕生した、独自の材料技術や加工技術を、凝縮・結集させたフコクの主軸商品であるワイパーブレードラバーは、自動車分野では年間生産数2億です。日本国内純正品(OEM)では圧倒的なシェアを獲得、世界OEMシェアでも約40%を確保し、質・量ともに世界NO.1の実績を誇っています
また、フコクの「シール製品」は、自動車のブレーキ系や燃料系、吸・排気系等に使われ、高いシェアを占めており、さらに空圧機器、産業機器といった産業向けにも展開しています。
フコクの「防振製品」は、ゴムと金属を接着するなどの複合化技術を用い、自動車の振動・騒音を低減する製品を展開し、自動車、鉄道、建設機械といった幅広い産業に使用されています。
また、「超音波モータ」といった他の分野にも取り組んでおり、そのニーズは拡大し続けており、フコクの成長を支えています。
まず、本日の研究銘柄としてフコクを選んだ理由を説明します。
1.フコクは2014年3月期の第1四半期決算短信を発表済みで、今期の業績は前期比増収増益の計画であり、低PERかつ低PBRであること。
5月2日の終値793円で計算したPERは6.5倍、PBRは0.55倍です。
○2014年3月期の予想一株利益 122.09円。
○一株純資産1439.79円(⇔3月末時点)。
フコクの業績ハイライトのページです。
http://www.fukoku-rubber.co.jp/ir/highlight.html
2.フコクは、高い技術力によって世界シェアの高い製品を持っていること。
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