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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」ドウシシャ(7483) 2013/03/12

割引あり

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

 ◇銘柄研究「ドウシシャ(7483)
 ◇コラム 去年までの異常安値を忘れないと、上昇相場から振り落とされる

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◇銘柄研究 ドウシシャ(7483)

 本日は1974年(昭和49年)創業の、雑貨、衣料品の卸売業者である
ドウシシャを研究銘柄として取り上げます。

 ドウシシャは、あらゆる生活関連商品の企画・開発から製造・調達・小売店への販売といった一連の流通プロセスを総合プロデュースする、独自の「流通サービス業」を展開する流通業界のオンリーワン企業です。

 つまりドウシシャは、「メーカー機能」と「商社機能」の両方を兼ね揃えた幅広い事業領域で利益を積み重ね、さらに成長を目指しています。

 さらにドウシシャは、小売店への販売支援・販促企画・ブランド育成など、流通プロセスの中で起こる様々な課題をクライアントと共に解決していくことを強みとしており、まさに商品流通の川上から川下までを総合的にプロデュースしている企業です。

 ドウシシャは、これまで「流通サービス業」として、既成概念にとらわれないユニークな発想で、常に新しいビジネスや、これまで世の中になかった新しい商品・新しい売り方・新しい仕組みを創造し、流通業界に革命を起こし続けて成長してきました。

 そのため「新業態開発企業」と呼ばれたり「業界のプライスリーダー」として注目を集めたりするなど、流通業界で大きな存在感をもつ企業です。

 ドウシシャは、具体的にはブランド品等を量販店中心に卸売りしており、海外の時計・かばん・宝飾品等の有名ブランドを扱うために、円高はデメリットというイメージが強いためか、業績が良い(=具体的には低PERという意味です)にもかかわらず、株価が業績に比べて安い状況で推移してきました。

 しかし、過去に研究銘柄として取り上げた電算などが株式分割をしても、分割後に分割前と同じ金額の優待を提供したこと(いままで100株だった株が1株→2株の分割で200株になっても、200株でいままでと同じ金額の優待ではなく、100株でいままでと同じ金額の優待がもらえるので、単純計算で投資家にとって優待利回りが2倍になったということです)で、株価が1年足らずで3倍(電算の株価は流石に上げすぎたのか、いまは少し下げています)になったことや、他にも株式分割をして電算と同じ優待政策をとったことで株価が大きく上げる銘柄があることから、ドウシシャが2月28日に株式分割のIRをだしてから、ドウシシャの株価は上昇をスタートしました。

ドウシシャの株式分割のIRです。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20130228/7y92bh/140120130228093085.pdf

 まだドウシシャとしては株式分割後の優待政策を発表していませんが、株式分割は4月1日ですから、今回の3月の優待などには影響がありません。もし優待権利落ち後に株価が下げても、新年度の業績予想とともに優待政策が発表されて、電算などと同じように、従来どおり100株で同額の優待が貰えることになったら株価が反発をする可能性が高いです。また、そう考えている優待投資家が多ければ、株価が配当優待権利落ち後にも下がらない可能性も充分あると考えています。

 ドウシシャの株価のチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=7483&ba=1&type=6month

 もともと業績が良く、事業の収益力が強いのに、株価が割安に放置されていたのですから、優待投資家の勝手な思い込みかもしれませんが、優待の権利をとるためにドウシシャの株価がこれからも堅調に上昇する可能性があると考えて、本日の研究銘柄として取り上げました。

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