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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」デンヨー(6517) 2017/07/11

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

  ◇研究銘柄 デンヨー(6517)
  ◇コラム 長期投資でランクアップする優待銘柄の動きをチェックする

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◇研究銘柄 デンヨー(6517)

 本日は、1948年(昭和23年)に創業して、屋外におけるパワーソースのリーディングカンパニーとして安定的に利益を確保しているデンヨーを研究銘柄として取り上げます。

 デンヨーは、日本初のエンジン溶接機、エンジン発電機の開発をはじめ、屋外の電源のない場所での使用に特化した多くのオリジナル製品を生み出してきたメーカーです。

 エンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサを3本柱として、幅広く事業展開しています。また、電源車、エンジン投光機、高所作業車の開発・販売なども行っています。

 主要製品であるエンジン発電機の国内市場占有率は65%、エンジン溶接機の国内市場占有率も55%を占めています。また、海外でもデンヨー製品の品質は高く評価されており、世界100カ国を超える国々にパワーソースを供給しています。

 文明社会において電力は必要不可欠なものです。
 建設現場や災害時、開発途上国など電力会社によって供給される電力を使用できなかったり、電力が不足する場所で活躍しているのが、デンヨーの主力製品であるエンジン発電機です。

 東日本大震災などもあり、また温暖化が進んでいるからか、毎年のように日本列島では大雨による自然災害も増えており、日本人にも防災意識が高まっています。
 デンヨーの製品に対する非常用電源としての需要も高まっており、デンヨーの製品は多くの人々の生活を縁の下から支える役目を担っています。

 また、精密機器の電源としても使用できる電力品質の高さや、防音性、耐久性、省エネルギー性などが世界各地で評価され、多様な場面で使われています。
 現在、デンヨーの海外売上比率は3~4割程度ですが、ベトナムの工場も生産能力を拡大しており、今後更なる海外事業戦略の強化を目指しています。

 工事現場以外でも野外コンサートやお祭り、テレビ中継等で使用されています。
 このように身近な場面は勿論、災害時の非常用電源としても重要な役目を果たすため、防災意識の高まりから需要が増加しており、北中米・アジア市場をはじめとした海外での販売も堅調に推移しています。

 海外でも開発途上国や離島、山間部における生活用電源として更なる技術向上が期待されています。
 またノイズが少なく良質な電力を出力するデンヨーの発電機は、米国の大統領就任演説や日韓W杯のテレビ中継を支える電源としても使用されました。
 世界各地で活用されていることがデンヨーへの信頼と評価の証しです。自社工場による一貫生産で多様なニーズに対応できることも大きな強みです。

 まず、本日の研究銘柄としてデンヨーを選んだ理由を説明します。

1.デンヨーの資料を見ると、デンヨーが過去30年間、経常黒字を維持している企業であること。

 デンヨーの2017年3月期決算説明資料の28ページで確認できます。
http://www.denyo.co.jp/pdf/ir/6517_analyst_h29_03.pdf

 一気に利益を増やすような派手さはありませんが、2011年3月期からの利益も堅実に推移しています。

<デンヨーの業績の推移>

 デンヨーの経常利益の推移は以下の通りです。

 2011年3月期 1667百万円
 2012年3月期 4651百万円
 2013年3月期 5007百万円
 2014年3月期 5723百万円
 2015年3月期 5757百万円
 2016年3月期 4494百万円
 2017年3月期 4526百万円
 2018年3月期予5000百万円

 純利益(カッコ内は一株利益)を続いて確認します。

 2011年3月期  962百万円( 41.35円)
 2012年3月期 2854百万円(123.82円)
 2013年3月期 3398百万円(149.00円)
 2014年3月期 3725百万円(165.21円)
 2015年3月期 3857百万円(179.38円)
 2016年3月期 3137百万円(146.79円)
 2017年3月期 2867百万円(138.18円)
 2018年3月期予3150百万円(148.33円)

2.デンヨーは着実に利益を上げて、その利益を蓄積しているので財務内容が
 良くなっていること。

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