見出し画像

石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」かわでん(6648) 2014/11/18

割引あり

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
=================================
---------------------------2014/11/18-

        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
---------------------------------
=================================

 億の近道の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガジンの第304回目です。週に1回(火曜日)配信いたします。
 なお、この有料メルマガの売り上げの一部は、億の近道の発行運営に活用されます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

            ◆Contents◆

  ◇銘柄研究 かわでん(6648)
  ◇コラム 上方修正・増配の可能性高い銘柄を投資対象として選びたい

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◇銘柄研究 かわでん(6648)

 本日は、1926年(大正15年)創業のカスタム型配電制御設備業界で専業企業としてはトップシェアを誇るかわでんを研究銘柄として取り上げます。

 かわでんは2000年に倒産し、民事再生を申請して2002年に民事再生手続きが終結して、2004年にジャスダック証券取引所に上場した企業です。

 SBIホールディングスの北尾吉孝氏を民事再生法のスポンサーとして、早期に再生を果たして、ここ数年で大きく業績を伸ばしている企業です。

 かわでんの財務ハイライトのページです。
http://www.kawaden.co.jp/ir_highlight.html

 売上高の成長も堅実ですが、経常利益の伸びは大きくて利益成長力では群を抜いている企業だと考えます。

<売上高の推移>

2010年3月期 139.2億円
2011年3月期 127.5億円
2012年3月期 142.2億円
2013年3月期 154.8億円
2014年3月期 181.7億円
2015年3月期予185.0億円

<経常利益、純利益、一株利益の推移>
 決算期/ 経常利益/純利益/一株利益

2010年3月期 / 642百万円/314百万円/9841.73円
2011年3月期 / 267百万円/ 81百万円/2551.83円
2012年3月期 / 278百万円/ 88百万円/  27.72円
 (1株を100株に分割)
2013年3月期 / 657百万円/330百万円/  103.3円
2014年3月期 /1364百万円/806百万円/  252.1円
2015年3月期予/1680百万円/960百万円/ 299.73円

 かわでんは配電制御設備業界トップクラスの企業として、ビルや工場などのユーザーのニーズに合わせたカスタムメイドの製品を提供しています。

 設計、製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制を国内でいち早く確立し、全国各地に販売・サービス網を展開するとともに、生産拠点を山形・九州に置いています。全国各地に多数の納入実績があり、伝統と信頼のブランド「KAWADEN配電制御システム」が大型プロジェクトに納入されています。

http://www.kawaden.co.jp/office.html

 例えばスカイツリー、新歌舞伎座、KITTE、フジテレビ、日本テレビ、ユニバーサルスタジオジャパン、東京都庁など、知名度の高い日本を代表する日本を代表する建築物や商業施設、官公庁で使用されています。

 これらの納入先はごく一部で、かわでん製品は全国各地様々な分野で採用されています。多くの大学や病院などにも納入されています。

 大正15年3月に創設されて以来、配電盤専業のリーディング・カンパニーとして、コンサルティング、設計、製造、販売、アフターサービスの一貫事業体制を日本で最も早く構築してきました。

 高品質で信頼性の高い製品の開発と、充実したサービスを追及してきました。85年近くの歴史の中で営々と積み上げてきた納入実績は、業界トップクラスです。日本各地のランドマークとなっている著名な建築物、公官庁・地方自治体の施設、地域再開発など数々の大型プロジェクトで、<かわでん>の配電制御システムが使用されています。

 一度挫折を味わいましたが、高い技術力と北尾氏というスポンサーを得たことで、素早く再生し、新しい時代の配電盤メーカーへと生まれ変わりました。

 新しい会社として、来るべきマルチメディア社会における電気エネルギーの安全性、クリーン性、省資源・省力性のニーズに応えるべく、国際水準、環境重視、先端技術の3つのテーマをさらに追求し続けます。

 すでに技術力、品質管理、環境管理において国際水準を業界に先駆けて達成しています。世界市場で通用する研究開発力と技術力に磨きをかけています。

 平成8年12月、山形工場が品質管理の国際規格であるISO9001、平成9年1月には九州工場がISO9002(後にISO9001)を取得するなど、品質管理のたゆまぬ努力を続けてきました。

 また、環境重視の方針に基づき山形工場は、平成10年2月にISO14001を取得し、国際水準を誇る配電盤工場として確固たるものにしています。

 まず、本日の研究銘柄としてかわでんを選んだ理由を説明します。

1.かわでんの業績はすこぶる順調に伸びており、10月21日に上期と通期の増益修正を発表しました。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20141021/8xw8do/140120141020060588.pdf

当初の上期の予想一株利益 87.44円 ⇒ 修正後 149.89円
当初の通期の予想一株利益174.84円 ⇒ 修正後 299.73円

<業績上方修正の理由>

『第2四半期累計期間の業績につきましては、売上高は当初計画を若干下回り推移いたしました。損益につきましては、内製化などによる徹底した原価低減を推し進めたこと、太陽光発電システム関連機器などの新エネルギー案件が堅調に推移した結果、当初想定した利益率が改善いたしました。これにより営業利益・経常利益・四半期純利益が期初予想を上回る結果となりました。通期におきましては、第3四半期以降も第2四半期累計期間の業績と同様に推移するものと予想されることから営業利益・経常利益・当期純利益について修正します。』


(以上で引用を終わります。)

2.かわでんの営業利益率は、製造業としては毎期ごとに目を見張る上昇をしていること。

ここから先は

15,146字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?