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#31 ロジザード(4391) 2019/10/23

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第31号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


    ■はじめに
    ■ロジザード(4391) 客員アナリスト 小月 陸


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガがスタートしました。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

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ロジザード(4391)


【会社概要】


 ◆沿革

  同社はWMS(Warehouse Management System)という自社開発した倉庫の在庫管理をする際に必要なクラウドシステムを提供する会社です。

  同社はもともとプログラマーであり、物流システムの受託開発をやっていた現会長である遠藤氏と、アダストリアから独立しアパレル企業向けのコンサルティングを手掛けていた現代表取締役社長である金澤氏が2001年に立ち上げました。

  創業当時は今と比べて開発コストが非常に高く、インターネットのインフラも整っていなかったため、WMSは導入するのに数千万円するのが当たり前だったようです。そこで月額10万円以下で使えるサービスがあったらかなり引き合いがあるのではないかと、インターネット上で使える「ロジザードPLUS」というASPサービスを開始しました。

  創業者の金澤氏がアパレル業界を熟知していたこともありサービスを開始した当時はアパレル業界向けの在庫管理システムとして販売していました。
  しかし、2001年の段階ではインターネット回線が遅い事に加えあまり企業にも普及していなかったこともあり、創業当時はかなり苦戦したようです。
  2003年頃からようやく会社内でインターネット環境が整った企業が増えたことでASPというサービス提供形態に対する認知も広がりようやく受け入れられ始めたことと、EC市場の成長により同社のサービスが本格的に立ち上がり始めます。

  ある大手ECサイトが急成長する中で出荷が追いつかない状況を早急に課題を解決するために、導入に1年ほどかかる従来の受託型WMSではなく、すぐに導入が可能な同社のASP型WMSに声がかかったのです。
  その後はECのオペレーションに必要な機能を追加しながらEC向けに地道に開発を続けていきました。EC事業者は特に成長スピードが早く流通量が大幅に変化するため、導入するのに1年と数千万円かかる受託開発型の従来型WMSは運用できる頃には必要な機能がなかったり負荷に耐えられない可能性があり、急成長するEC事業者のニーズに合いませんでした。

  また、EC事業者の物流を引き受ける3PL(サードパーティ・ロジスティクス)業にとっては「すぐに始められてすぐにやめられる」契約形態でないと、導入することができないため、受託型のWMSに投資するのは極めて難しいと考えられます。

  同社は、創業当初こそ厳しい経験をしたものの、急成長するECと3PL業界のニーズを上手く捉え着実に成長し2018年7月に上場しました。


 ◆解決する顧客の課題

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