石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」トクヤマ(4043) 2009/12/29
※このレポートは2009年12月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
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-------------------------2009/12/29号--
石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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億の近道火曜日の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガ
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どうぞよろしくお願い申し上げます。
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◆Contents◆
◇銘柄研究「トクヤマ(4043)」
◇コラム「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」
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◇お知らせ◇
いつもご愛読ありがとうございます。
石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」は、本号が年内最終号となります。発行元のNPO法人イノベーターズ・フォーラムは、下記の期間年末年始休業させていただきます。この期間にいただいたお問い合わせ等は、ご返信が遅れる場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
年末年始休業:12月30日(水)~1月4日(月)
なお、年始は1月5日(火)配信分から開始となります。
本年はありがとうございました。
良いお年をお過ごし下さい。
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◇銘柄研究 トクヤマ(4043)
本日は太陽電池向けポリシリコンの世界的メーカーであるトクヤマを研究銘柄として取りあげます。
トクヤマは化学品、特殊品、セメント建材その他の3部門に関連する事業を主として行っている大正7年創業の企業であり、膨大な土地の含み益などを持つ財務基盤の強い企業です。
トクヤマはマレーシアにおいて太陽電池用のポリシリコン工場を新設するための資金として、9月に増資を実施しており約467億円の資金をすでに調達しています。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20090902/5ucd0h/140120090902096097.pdf
一般募集による公募価格は662円であり、この原稿を書いている12月25日時点の株価は530円と、公募増資の時期よりも大幅にディスカウントされた状況です。一株純資産は674.6円であり、ほぼ一株純資産と同額で公募増資を実施して、設備投資のための現金を調達しているのに、公募価格から株価が大きく下落しているわけで、新たに投資を検討する投資家にとっては大いにメリットのあるタイミングであると考えて研究銘柄として取り上げました。
トクヤマのホームページのなかで採用サイトをみることで、トクヤマへの理解を深めていただきたいと思います。
http://www.tokuyama.co.jp/recruit/jobnet/tour/index.html
具体的に何を作っている会社かは以下の3つのサイトを見ると、理解しやすいと思います。
http://www.tokuyama.co.jp/news/special/youtoku/index.html
http://www.tokuyama.co.jp/recruit/jobnet/lecture/field.html
http://www.tokuyama.co.jp/recruit/jobnet/lecture/indoor01.html
<化学品事業>
化学品事業においては、苛性ソーダ、ソーダ灰、塩化カルシウム、珪酸ソーダ、塩化ビニルモノマー・ポリマー、酸化プロピレン、イソプロピルアルコール、メチレンクロライド、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、共押出多層フィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、微多孔質フィルム等を製造・販売をしています。
<特殊品事業>
特殊品事業においては、多結晶シリコン、湿式シリカ、乾式シリカ、窒化アルミニウム、歯科器材、医薬原体・中間体、プラスチックレンズ関連材料、イオン交換樹脂膜、金属洗浄用薬品、電子工業用高純度薬品、環境関連装置、医療診断システム、半導体ガスセンサ等を製造・販売しています。
<セメント建材その他事業>
セメント建材事業においては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメント、生コンクリート、プラスチックサッシ、セメント系固化材等の製造・販売及び廃棄物処理を行っています。その他事業においては、運送、不動産管理等を行っています。
いまトクヤマで一番期待できるテーマは太陽電池で、マレーシアのポリシリコン(多結晶シリコン)工場は2013年の稼働を目標に計画を進めています。現状の世界的な経済環境を考えれば強気に見えるかも知れませんが、けっして無謀なものではなく、ポリシリコンの市場が確実に拡大することを見越しての増産計画です。
ポリシリコンについては特に太陽発電分野の需要が急速に伸びており、今後もその傾向は変わらないと予測しています。市場では半導体関連も上向いてきたという状況にあるようです。このポリシリコン増産体制はトクヤマの更なる成長にとって必要不可欠な投資だと考えます。
世界中の政府が協調し、景気悪化を防ぐために金融緩和と財政出動による需要の創出をめざしている以上、実体経済を動かして、更に投資先を探し続けている膨大な資金を扱う投資家、すなわち機関投資家が投資対象として選択しそうな、グリーン・ニューディール関連のテーマを持った大型株の研究も積極的に進める。その一環として本日はトクヤマを選びました。
では、いつものように、まずトクヤマの資産価値から見ていきます。
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