#17 じげん(3679) 2019/07/16
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■
=========================
-------------------2019/07/16
山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第17号
-------------------------
=========================
山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。
毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■
【目次】
■はじめに
■じげん(3679) 客員アナリスト 檜垣慶太
※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■
■はじめに
NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガがスタートしました。
グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
どれも個性あふれるレポートです。
投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。
(山本潤)
【発掘隊より】
グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■
■じげん(3679)
=12期連続の増収増益企業の今後の成長可能性を探る=
現在、webサイト数は10億を超えるという。スマホ革命や既存産業の高次化、媒体の多様化等を背景にして「情報爆発」が起こっている。
デジタルデータ量の予測は2020年には35ZB(1ゼタバイト=1兆GB)であり、さらに2025年には165ZB(163兆GB)にも及ぶという。この数値は2010年2ZB、2016年16ZBである。実に15年で80倍に膨れ上がるということであり、まさに「情報ビッグバン」である。
今現在、既に人々が生活の意思決定をする際の情報は「過多」であるのかもしれない。そしてこれから更にその「過多状態」は激しくなっていくのかもしれない。
情報が豊かなように見えて実は欲しい情報が手に入らない。
「情報弱者」という言葉があるがインターネットが十分に育っていない時代の「情報弱者」とは単純に情報を持っていない人のことを指していたが、現在は「情報を持っていない人」ではなく「情報に振り回されてしまう人」のことを指すのではないだろうか。それぞれにとって「どうでもいい情報」が溢れているのである。
情報を遮断すればいいという意見もありそうだが人間は情報を基に行動する生き物である。ライフタイムにおける情報は必要なのである。
株式会社じげんは情報過多社会における「情報の最適化」にチャレンジしている。情報量が爆発的に増加している現代社会環境下において、大量の情報を「収束&再構築」することでユーザーの行動を促進することにより収益化することを事業目的としている。
【会社概要】
◆ビジネス概要
じげんは人材領域、不動産領域、生活領域の3つのライフタイムにおいてメディアプラットフォームを展開する企業である。勃興期にある産業には関わらず、データが膨大にあり、単価が高く、市場規模が大きい分野で「アグリゲーションメディア」と「特化型メディア」の両輪を展開するのが特徴である。
情報の最適化を目指しているので情報が氾濫している業界における事業展開を得意としている。
1)モデル1「アグリゲーション」
アグリゲーションとは集合体、集合させるという意味を持つ言葉であり、アグリゲーションメディアとはその名の通り、複数のサイトから情報を集積して掲載するサイトであるユーザーは複数のサイトを検索することなくワンストップで情報を得ることができる。
収益モデルは実際のユーザーのアクション、アルバイト応募や問い合わせなどの件数に応じて成果報酬が発生する。出稿側のメディアにとっても非常に費用対効果が高いモデルである。
顧客はリクルートなど大手メディアであり、数十社なので営業コストがかからない。したがって、じげんが展開するアグリゲーションメディアは、個々の事業会社を顧客とするのではなく求人メディアを顧客とするため、競合を作りにくいモデルである。
デメリットとしては単価は高くならないこと、またユーザー側から見ると求人サイトの一つのカテゴリーになるので差別化しづらい部分がある。
そういう意味においては無数のサイトが競合になり得る。
人材領域において「転職EX」「アルバイトEX」などを展開、人材サービス産業市場規模は9.0兆円である。大手メディア数十社を顧客とするが扱う案件は求人情報で約240万件である。
不動産領域に関してはアグリゲーションメディア「スモッカ」「引っ越し見積もりEX」等を展開している。市場規模としては、不動産流通大手取り扱い高は約8.5兆円である。人材サービス分野と同様に他の不動産情報サイトと競合するものではなく、むしろ顧客である。
現在、不動産情報は350万件掲載生活領域に関しては「中古車EX」「trade car view」の中古車販売サイト、「アップルワールド」など旅行代理サイトの領域に進出している。中古車関連総購入額は3.7兆円、旅行業者総取扱額は4.0兆円である。中古車情報は60万件、ホテル情報は10万件掲載。
ここから先は
¥ 2,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?