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#70 アイル(3854) 2020/07/28


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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第70号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■アイル(3854) 客員アナリスト 七夜 皐月
■モデルポートフォリオ 7月7日更新


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

 
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■アイル(3854)

 競合が多いIT業界で競合との新規商談勝率が90%を超えており、ユーザーリピート率も98.2%とほぼ解約されないこの会社の強さとは何か、そしてその強さは継続されるのかを探りたいと考えこの会社を調査しました。

【会社概要】

1.企業概要


 中堅・中小企業向け販売在庫管理システム(ERP)を開発。
 実店舗とネットショップの統合管理に展開。
 売上比率(2019年07期)はシステムソリューション(リアル)86、Webソリューション(Web)14。

  ◆ERP
  ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略で、統
  合基幹業務システム、基幹システムといいます。
  企業の「会計業務」「人事業務」「生産業務」「物流業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、効率化、情報の一元化を図るためのシステムとして誕生しました。
  ERPのメリットは以下です。
   1)統合データベースにより企業のデータを一元管理できる。
   2)本来業務への集中により、生産性が向上。
   3)リアルタイムなデータにより的確な経営判断が可能。
   4)経営のスピードアップが可能。
   5)セキュリティの一括管理が可能。
   6)情報システム部門の負担軽減。
   7)内部統制の徹底により企業の意識が変革される。
   8)短期での導入と運用開始を実現。


2.沿革


 1991年02月 オフィスコンピュータの販売、ソフトウェア開発を目的に大阪に設立
 1996年04月 パソコンスクール事業(現アイルキャリアカレッジ)を開始
 1998年07月 自社オリジナル販売管理ソフト『STAND-売』を開発・リリース
 2004年10月 アラジン・オフィスを開発・リリース
 2007年06月 ヘラクレス上場
 2010年10月 JASDAQ上場
 2010年12月 東京に本社移転
 2011年08月 ウエブベース子会社化
 2016年03月 大阪本社を移転
 2017年10月 松江に研究開発施設開設
 2018年06月 東証二部に市場変更
 2019年07月 東証一部に指定変更


3.ビジネスモデル

  ◆システムソリューション
  代理店、ネットからの問い合わせ又は協力会社からの紹介から商談が始まります。
  商談開始から2~3ヶ月で商習慣や業務フローをヒアリングし、ソフトを設計、作成し、納入までのリードタイムは6ヶ月~1年。
  イニシャル(設計費+ハード代+ソフト代)、月額保守料(イニシャルに比例(カスタマイズの量や人数)し、年間でイニシャルの10%となる)を受け取ります。
  クラウドの場合は、ハード代が必要ない分イニシャルは安くなる(200~300万円)代わりに、上記月額保守料+クラウド使用料(10万円/月)が発生します。
  代理店の利益は、イニシャルの15%。協力会社は、銀行が多く紹介料としてイニシャルの5%を受け取る。

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