バリュー&グロース銘柄発掘情報#9【グロース】デンソー(6902) 2021/07/06
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バリュー&グロース銘柄発掘情報 第9号
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プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。
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【目次】
■はじめに
■【グロース】デンソー(6902) 客員アナリスト 水島寒月
※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。
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■はじめに
【バリューグロース銘柄プロジェクトより】
当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
スタンスは中長期投資です。
ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。
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■【グロース】デンソー(6902)
【会社概要】
◆沿革
同社は国内首位の自動車部品メーカーでトヨタ(7203)グループの中核企業です。
トヨタ自動車工業(当時)の電装品・冷却器部門が1949年に日本電装として分離独立して発足しました。1970年代から海外展開を加速し、世界で第二位の自動車部品メーカーに成長。1996年に現商号のデンソーに変更しています。なお、トヨタの議決権所有割合は24.56%です。
エアコン、エレクトロニクス・半導体関連、エンジン関連など幅広い製品群を手掛けていますが、近年は電動化対応製品、ADAS(先進運転支援システム)、自動運転技術などの先端分野関連製品の強化に注力しています。
トヨタ向けの売上高比率は約51%に達していますが(21/3期実績)、GM、ステランティス(フランスのグループPSAとイタリアのフィアット・クライスラー・オートモービルズが折半出資で合併)のほか、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、スズキ(7269)、マツダ(7261)など国内大手メーカーとも幅広く取引関係を構築しているのが強みと言えます。
◆事業概要
21/3期の連結ベースの売上構成比(外部顧客への売上収益)は、自動車分野97%(サーマルシステム24%、パワトレインシステム22%、モビリティエレクトロニクス22%、エレクトリフィケーションシステム19%、センサ&セミコンダクタ3%、その他6%)、非車載事業(FA・農業、他)3%。
また、所在地別売上収益は、日本52%、北米17%、欧州9%、アジア21%、その他地域1%です。
旧社名の「日本電装」の名の通り、トヨタグループの躍進を支えてきた電子部品関連の高水準の技術力は同社の大きな武器と言えます。
2020年4月には、トヨタから主としてHEV(ハイブリッド車)など電動車用インバータを生産していた広瀬工場を譲り受けるとともに、トヨタと次世代の車載半導体の研究開発を行うミライズテクノロジーズを設立。
続いて同年5月には同社の安城製作所内に、「電動開発センター」を開設しました。これまで、トヨタと同社で手掛けていた電子部品事業に関し、開発機能と生産事業を同社に集約するとしました。
一方で、トヨタ以外への拡販戦略も進めています。
アイシン(7259)と合弁で電動化の普及に向けた駆動モジュールの開発・販売を行うブルーイーネクサスを設立しました。
【成長ドライバー】
◆トヨタグループの収益成長とトヨタグループ以外への拡販
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