見出し画像

石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」クリヤマホールディングス(3355) 2015/04/28

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
=================================
---------------------------2015/04/28-

        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
---------------------------------
=================================

 億の近道の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガジンの第327回目です。週に1回(火曜日)配信いたします。
 なお、この有料メルマガの売り上げの一部は、億の近道の発行運営に活用されます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

            ◆Contents◆

   ◇銘柄研究 クリヤマホールディングス(3355)
   ◇コラム バブルは予想以上に長く続くことを忘れず投資判断を

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


◇銘柄研究 クリヤマホールディングス(3355)

 本日は、1939年(昭和14年)創業のクリヤマが、2012年に持株体制移行に伴い商号変更したクリヤマホールディングスを研究銘柄として取り上げます。

http://www.kuriyama-holdings.com/company/structure.html

 クリヤマホールディングスは、1939年(昭和14年)の創業(当時:栗山ゴム商会)以来、法人顧客向けの「ゴム・合成樹脂製品」の販売・施工を軸として、海外製品も加えて取扱い商品を増やし、建設・スポーツ施設分野へも進出、今日まで発展を遂げてきた企業です。

 また、1968年(昭和43年)アメリカに現地法人を設立してから、北米各国、近年は中南米、東南アジア、中国市場へも事業展開しています。

 さらに国内においても自社ブランドの育成を図り、中国、韓国等の成長市場へ資源を投資し企業価値の向上を図っています。

 為替相場で円安が進み、北米事業が好調に推移していることからクリヤマホールディングスの利益は着実に増加してきています。

<クリヤマホールディングスの業績の推移>

クリヤマホールディングスの経常利益の推移は以下の通りです。

2010年12月期 1894百万円
2011年12月期 1889百万円
2012年12月期 2026百万円
2013年12月期 2385百万円
2014年12月期 2724百万円

純利益(カッコ内は一株利益)を続いて確認します。

2010年12月期 1142百万円(一株利益 106.41円)
2011年12月期 1351百万円(一株利益 125.84円)
2012年12月期 1287百万円(一株利益 119.88円)
2013年12月期 1562百万円(一株利益 145.47円)
2014年12月期 1754百万円(一株利益 163.35円)

 2015年12月期の業績は、経常利益の営業利益2900百万円(前期比6.4%増)、純利益1930百万円(前期比10.0%増)一株利益179.69円を見込んでいます。

 しかし、この業績の予想は為替で1ドル=110円(前期実績1ドル=106円55銭)で想定しています。

 1月から3月までの為替レートは、円の最高値は1月14日の1ドル=116.77円、円の最安値は3月11日の1ドル=121.45円の間で動いています。

<ドル円相場の推移表>
http://ja.exchange-rates.org/history/JPY/USD/T

 クリヤマホールディングスの予想より円安で推移していることから、業績も上振れしている可能性が高いです。

 まず、本日の研究銘柄としてクリヤマホールディングスを選んだ理由を説明します。

1.上記で確認した通り、クリヤマホールディングスは着実に収益力を上げてきています。2015年12月期についても従来同様に保守的な業績予想を発表しています。

 すでに為替レートが、業績予想の前提レート1ドル=110円からかなり円安になっていることからも今期予想も増益修正される可能性が高いです。

 クリヤマホールディングスの海外主力市場である米国経済は好調を維持しており、利上げをいつするかが問題になっている状況が続いています。原油価格の下落で採掘を止めるシェールガス田もありますが、シェールガスを利用した化学工場が米国で新設される動きが出ていることから、クリヤマホールディングスのホース事業の業績は堅調を維持することが予想されます。

 また日本国内事業についても、アベノミクスや東京オリンピックに向けてのインフラなどの建設需要が続いており、公共事業向けが多いクリヤマホールディングスの業績を良くする追い風が続いています。

 クリヤマホールディングスの北米のホース事業は、飲料用、ガソリンスタンド用、工場用など多くの分野で利用されています。

 クリヤマホールディングスの過去における年初の業績予想と実績を比較します。

〇2011年12月期の一株利益の当初の予想一株利益
 111.72円→ 実績 125.84円

〇2012年12月期の一株利益の当初の予想一株利益
 116.37円→ 実績 119.88円

〇2013年12月期の一株利益の当初の予想一株利益
 130.34円→ 実績 145.47円

〇2014年12月期の一株利益の当初の予想一株利益
 139.65円→ 実績 163.35円

2.2015年12月期の当初の現在の一株利益予想179.69円から考えても、クリヤマホールディングスの現在の株価は投資指標的に割安であること。

ここから先は

22,809字

¥ 290

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?