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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」駒井ハルテック(5915) 2017/11/28

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

 ◇研究銘柄 駒井ハルテック(5915)
 ◇コラム 運用成績が好調なら、無理をせず来年の投資作戦を練るべき時

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◇研究銘柄 駒井ハルテック(5915)

 本日は、1833年(明治16年)創業の駒井鉄工と、1921年(大正10年)創業のハルテックが、2010年(平成22年)に企業統合して設立された駒井ハルテックを研究銘柄として取り上げます。

 駒井ハルテックは、永年にわたり橋梁・鉄骨など鋼構造物の製造・建設に携わり、安全で高品質な製品を供給するメーカーとしての地位を築いて成長してきました。

 関東と関西に保有する主力工場で『橋梁』『鉄骨』『環境』の3部門の製品を製造して、社会基盤整備を担うメーカーとして評価されています。

 橋梁事業では、長大橋から人々の生活の中に活きる身近な橋まで、道路橋・鉄道橋をはじめあらゆる鋼橋の分野で高品質な製品を数多く作り続けています。

 近年においては鋼橋分野だけでなく、鋼・コンクリート複合橋梁や、橋梁の耐震補強、長寿命化を図るための予防保全、維持補修工事に対しても積極的に取り組んでいます。

 さらに幅広い鋼構造物への展開を図るとともに、海外の橋梁工事への参加を視野に入れた取り組みも進めています。

 鉄骨事業では、大都市圏の都市再開発事業での超高層オフィスビルをはじめとして、官公庁庁舎、教育・文化施設、大規模生産施設など多くの著名建築物に駒井ハルテックの製品が納められています。

 その技術力は高い評価を得ており、近年では、上海環球金融中心(上海森ビル)や六本木ヒルズ、東京スカイツリーなどの超高層構造物の建設に参画しました。また既存建築物の耐震補強工事分野などにも積極的に取り組んでいます。

 環境事業では、高所風況調査、風況結果に基づく事業性の検討から各サイトに適したシステム配置、環境影響調査、土木設計や電機設計など全体システムの設計、建設工事はもちろん、建設後の保守点検まで風力発電事業のトータルソリューションを提供しています。

 本日の研究銘柄として駒井ハルテックを選んだ最大の理由は、駒井ハルテックの第2四半期業績の進捗率が、通期予想に対して非常に高いことです。
 業績の上方修正は行わなかったので、株価はあまり上げていないことから安く投資できるチャンスだと考えました。

〇駒井ハルテックの2018年3月期の第2四半期の決算短信
https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20171110/apsgds/140120170927479760.pdf

 1株利益で見ると以下のような数字です。

[2018年3月期 第2四半期の業績]

 経常利益7.83億円 純利益7.67億円 一株利益160.80円

[2018年3月期の通期予想]

 経常利益11.80億円 純利益8.40億円 一株利益175.97円

 第2四半期時点の通期予想に対する進捗率は91.3%です。

〇2017年3月末の受注残高370.81億円
〇2018年3月期の上期(4月から9月まで)の受注額168.60億円
〇2018年3月期の上期(4月から9月まで)の売上高171.91億円
〇2017年9月末の受注残高370.40億円

 2018年3月期の上期(4月から9月まで)の受注額168.60億円は、前年同期比で143.75%増加しており、下期にも上期並みの利益を計上する可能性が高いと考えました。

 特に注目すべき点は、公共工事関連が多く、利益率も高い橋梁部門の受注額が大きく増えていることです。公共工事は第4四半期(1月から3月)に売上も利益も増加することは、駒井ハルテックのIRに確認しています。
(⇔このレポートの最後に駒井ハルテックのIRに質問したことと、回答をまとめます。)

 2018年3月期の上期(4月から9月)の橋梁事業の受注額は105.86億円(前年同期44.79億円 236.3%増加)、9月末の受注残高164.50億円(前年同期125.23億円 236.3%増加164.5億円 134.4%増加)です。

 このことが駒井ハルテックを本日の研究銘柄に選んだ一番の理由です。

 駒井ハルテックの株価のチャートです。
https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=5915&ba=1&n_cid=DSMMAA13

 つづいて、本日の研究銘柄として駒井ハルテックを選んだその他の理由も具体的に説明します。

1.駒井ハルテックは、投資指標的にも割安な内需主体の企業であること。

 2017年11月24日の終値 2614円。

 2018年3月期の一株利益の予想175.97円ではPERは14.9倍。

 2017年9月末の一株純資産は6094.73円でありPBRは0.43倍

 自己資本比率は52.2%。

2.駒井ハルテックは、東日本大震災のあとに一時的に赤字化したことがありますが、着実に業績を回復してきており、黒字を確保している、技術力の高い企業であること。

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