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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」 AGC(旭硝子)(5201) 2018/10/23

※このレポートは2018年10月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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       石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆


  ◇銘柄研究 AGC(旭硝子)(5201)
  ◇コラム 株価の変動を無視していい事業を行う企業への投資を増やす


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◇銘柄研究 AGC(旭硝子)(5201)


 本日は、1907年(明治40年)創業の硝子メーカーであるAGCを研究銘柄として取り上げます。


 AGCの株価は、7月31日に2019年12月期第2四半期の決算短信が発表され、業績上方修正を発表するとともに、自社株買いも発表しました。

 それにもかかわらずAGCの株価は、そこから急速に売り込まれて大きな株価下落となり、7月31日の終値4670円の株価から売り込まれました。
 8月16日に4155円で底をうち、戻し始めていた。直近の高値は9月26日の4865円です。そして今回の米国株の下落もあり、この原稿を書いている10月19日には4405円となっています。

 AGCの1年間の株価のチャートを見ると、かなり上げ下げを繰り返して
います。

AGCの1年間の株価のチャートです。
https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=year&scode=5201&ba=1

 10月3に日発表された自社株買いの状況を確認すると、AGCは今回の自社株買いで購入した自社株の平均買値は4396円です。AGCの6月末の一株純資産の金額は5133円ですから、かなり安く自社株を購入できていることが分かります。
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bbs2ud/

 この自社株買いにより一株利益も増加すること。有利な株価での自社株買いがまだ続いていること。円安もあり旭硝子の業績は更に伸びていることが期待できます。

 ただ10月31日には2019年12月期第3四半期の決算短信が発表されます。その後の株価の動きは、現在では予想がつきません。

 業績が良くても株価が下げることあるし、自社株買いが終わるので下げる可能性もあります。投資環境も株価には影響を与えます。

 しかし投資環境が改善し、米国株が中間選挙の結果などからリバウンドを始めると、必要以上に安くなっているAGCの株価は決算短信の発表後にリバウンドする可能性も考えられます。

 そこで、10月31日の決算短信発表前にAGCのファンダメンタルズを確認しておくことは、とても重要だと考えて本日の研究銘柄に選びました。


 これから確認していくように、AGCの事業は現在も好調ですし、将来的に大きく伸びる事業も着実に進めているので、決算短信発表後に下げるようなら、むしろ現在も、将来も有望な事業を多く手掛けるAGCに安く投資できるチャンスだと考えたことも、今回の研究銘柄にAGCを選んだ大きな理由です。

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