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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」 ブリヂストン(5108) 2018/10/09

※このレポートは2018年10月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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       石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆


   ◇銘柄研究 ブリヂストン(5108)
   ◇コラム 業績上方修正の可能性と流動性の高い企業へ資金をシフト


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◇銘柄研究 ブリヂストン(5108)


 本日は、1931年(昭和6年)創業のブリヂストンを研究銘柄として取り上げます。


 ブリヂストンは、世界トップのタイヤメーカーです。タイヤ業界で2008年から世界シェア世界一を続けており、ゴム会社としての売上も10年以上世界一の地位を維持している企業です。

 もちろんブリヂストンが作っているのはタイヤだけではありません。タイヤ以外にも多角化事業を推進しています。

 ゴムを使用した工業用コンベアベルト等をはじめ、ゴムとは全く関わりの無いウレタンフォームやFRP素材の開発にも、ブリヂストンの技術が活かされています。
 他にも、半導体関連部品やOA機器部品等、ブリヂストンの技術力は様々なところで活躍しています。


 2013年から2014年までの日本のゴム業界企業の売上高を元にしたデータを紹介している次のウェブサイトを見ると、ゴム業界において、最も高い業績をおさめているのは、ブリヂストンで、そのシェア率は56.4%で売上高は3兆5680億円だということです。そしてこの資料を見た時は、私も驚いたのですが、ブリヂストンは日本のゴム業界全体の市場の50%を超える売上高を1社で稼ぎ出している企業でした。このことは知りませんでした。

https://mayonez.jp/topic/558

 しかし何といっても、タイヤ事業がブリヂストンの収益の多くを稼ぎ出していることも事実です。


 本日の研究銘柄としてブリヂストンを選んだ最大の理由は、ブリヂストンの株価が2018年12月期の決算発表時点で通期業績の若干の下方修正発表で大きく下落して、PERが10倍以下になったところからリバウンド傾向にあること。ドル円相場が円安方向に動いており、ブリヂストンの業績予想の為替レートの前提である1ドル108円から6円程度円安になっていることで、利益が伸びている可能性が高いことなどです。

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