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#28 番外編:ビオフェルミン製薬(4517) 2019/10/01

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第28号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■番外編:ビオフェルミン製薬(4517) 客員アナリスト カーツ大佐
■新企画:モデルポートフォリオ(2,000万円) 小月隊長


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガがスタートしました。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

 また、本号よりモデルポートフォリオの掲載が始まります。
 月1回、原則として第1火曜日に配信です。詳細はコンテンツをご覧下さい。

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「番外編:注目企業」ビオフェルミン製薬(4517)

※将来のグロース企業候補との目線で、注目企業として取り上げました。


【会社概要】


 ビオフェルミン製薬は、神戸市三宮に本社がある、製薬会社です。
 新ビオフェルミンSという整腸薬を中心に製造販売をしている会社です。

 札幌、名古屋、福岡に営業所があり、製造開発拠点である研究管理棟、培養棟、工場棟は、同じ神戸の西区の同一敷地内にあり、海外には拠点はありません。

 1917年(大正6年)創業、100年以上の長い歴史を持っています。

 会社の歴史の中で大きなトピックとしては、太平洋戦争時の事業困難、1996年の阪神淡路大震災による本社全壊と工場の壊滅的被害、そして、2008年の大株主が武田薬品工業から大正製薬株式会社に変わったことだと思います。そのような歴史を経て、現在は、大正製薬HLDが、62.7%の株式を持ち、大正製薬の子会社となっています。代表も大正製薬からやってきた方が歴任しています。

 しかし歴史を見ると、長らく武田薬品工業が筆頭株主で、製品も武田を通じて販売をしておりましたが、2014年にアクティブファンドに狙われた際に、大正製薬株式会社が、所謂ホワイトナイトとして、手を差し伸べたことがきっかけとなり、現在は、大正製薬株式会社を経由しての販売となっています(現在武田薬品は、東亜薬品と組んで、競合製品である、「ビオスリー」を製造販売しています)。


◆製品について

 製造販売している商品は、整腸薬、便秘薬、下痢止め等止瀉薬といったお腹に良い影響をもたらすような医薬部外品や医療用医薬品です。

 具体的には、医薬部外品の新ビオフェルミンSが売上の6割を占め、医療用医薬品のビオフェルミンR、ビオフェルミン配合散、ビオフェルミン錠剤で3割で、ビオフェルミン関連商品で9割の売り上げを占めており、残りの1割が下痢止めのビオフェルミン止瀉薬、ビオフェルミン下痢止め、ビオフェルミン便秘薬、ビオフェルミンVC、ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルという内訳となっています。
 ビオフェルミンなどの整腸に関する医薬品製造販売以外の事業は行っておらず、ほぼ一つの事業のみで事業展開しています。

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