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入居時のアセスメントシートと介護職員と相談員の役割

アセスメントシートを読み込みそこから本人の状況を紐解き介護やケアに生かす。

介護保険制度に則ってサービスを提供しようとする場合、これはとても大切なこととされています。

ただ…

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そのシートが絶対的な情報と思って無いですか?
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お薬情報だったり既往歴だったりはよく知っておく必要があります。


でも他者がたった数分間で知ったその人の情報(ADLや本人のできること)だけで介護、ケアしようとしてないでしょうか?

そこにはアンマッチが起こりやすい。

これには理由があって相談員が入居予定者と会える時間は数分から1時間以内。
初回の「初めまして」でどこまでその方との関係性を作れるかが大切で、相談員がすることは、入居できるかどうかの基準を短期間で知るためにその時間を使わねばなりません。

結局入居してからの介護のプロと接する時間はすぐに相談員が接した時間を超えてしまうのです。

そうすると介護の職員さんの方が圧倒的にその方の情報を得られさらに介護の職員さんがその方の必要な介護の情報を集めた方が明らかに良い情報になるわけです。

ここまでで介護職員さんと相談員さんの置かれている状況が分かったかと思います。

でも、だからといって相談員さん側はそのままで良いかというとそう言うわけではありません。

相談員さん側が上げるべき能力は

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その方が自分の施設に入居した時にどのような暮らしができるかをイメージしなくてはいけません。(ケアマネ的判断が必要orケアマネと協働)
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施設に入居した後、自分達の施設の能力で、どのような介助や接し方や、どのような方法を用いるとその方の暮らしが良くなるのか?を考えねばなりません。
おむつを外せるのか?離床時間を長く出来るのか?それは本人さんが望むことなのか?などその方の未来を短時間で作った関係性から読み解き入居前に介護職員さんと相互理解しておく必要があります。

・介護職員さんは施設に入居してからすぐに再アセスメントを開始
・相談員さんは施設に入居した時の最初の関わり方の注意点と現状からの暮らしの質向上へのアプローチを伝える(ケアマネと協働)

この両輪がうまくいくと入居される方へのサポートがうまくいくのと、相談員さんと介護職員さんの摩擦は減るのかなぁと思います。


【介護職員】
アセスメントシートを読み込み、実際とにかくモノゴトを進めて行くこと

【生活相談員】
まずは最初に入居予定の方との関係性を作り、入居予定者の施設での暮らしをイメージしてアセスメントすること

アセスメントシートは大切ですが、そればかりに注目して情報と違うといっても何が良くなるわけではなく、少ない時間でアセスメントシートを作っているのでそれは介護職員の数時間に勝てる訳がないというお話でした。

とにかく自分と新入居の方との関係性を自分で作ることが大切で、アセスメントシートやフェイスシートはその補助として考えることが良いかと思います。

自分なら知られたシートで介護されるのでは無く『介護してくれる人との関係性を紡ぎたいな』と思うわけです。

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そんなあなただから介護を受けたい
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よくある『アセスメントシートと実際が違う』問題に自分なりの見解で言及してみました。

音声バージョンはここをクリック(YouTube)

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