見出し画像

セビージャひるね暮らし(12)

9.27 月 晴れ España旅行第12日目 Sevilla

 6時台に目が覚める。二度寝しようとしたが、8時から近所でガタガタ工事が始まったので、そのまま。

 8時15分活動開始。トレーニング。瓶缶プラを捨てに行き、河岸柵で斜め懸垂タオル付き縦横60回。

 朝食は、冷蔵庫の残り物片付け。加工肉。スモデウバ。パン。トマテとキュウリと葉野菜のエンサラーだ。食後のカフェ。

 で、荷物をまとめる。ドゥチャールセ。最後のゴミを出す。マリアの訪問を待っている10時23分。と、マリアからメールで「11時には行けんから、勝手に出ろ」ってさ。「何か壊してたら修理代おいてけ」と(笑) 「なーんも壊してないけん」と返信する。

 リュック背負って、スーツケースゴロゴロでイサベル橋まで。客待ちしてたタクシに乗る。地図を見せて場所を説明する。で、出立。ところが、最後の最後で角一つ曲がりそこねたようで、ドンピシャはたどり着けない。降りる。4ナンボだったが5エウロス。で、Google mapで確認しつつ歩く。幸いにして距離はそんなじゃなかった。

 昨日やった通りに鍵箱を開けて鍵ゲット。アパルタメントに入る。部屋は1階すなわち日本の2階。エレベータあるのはありがたい。部屋に入って、台所、寝室、トイレと確認しつつ、ブツを配備する。wifiを確認し、スマホ、FMVと順番にネットに繋いでいく。大丈夫。

 新アパルタメントは前と違って外がじぇんじぇん静か。部屋自体も広くて天井が高く、がらんとした感じ。ちょっと寂しいかも。その分執筆に集中できるか。

 IHはすぐに使えたが、ヤカンが無いのが残念。鍋でお湯を沸かしてインスタントカフェを喫す。全体として「設備」はベティス通りより上。お値段もこっちのが高かったように思う。確認するか。ベティスが10泊7万6250円。1泊7650円。ここが7泊6万3565円。1泊9080円。最後のが7泊4万6548円。1泊6649円。最後のが一番安い。当初はすべて「旧市街」だったが、最初のが「川向う」のベティス通りに変わったことにより、ヴァリエーションが体験できたわけだ。いんじゃね?

 さて、買い出しに出るかな、の12時50分。いっちゃん近いスーパーは「カルフールエクスプレス」だが、ちゃんと買いたきゃ「マス」。方角が逆なのが残念なところ。ま、ぐるりと回ってみましょう。バルも探さんとだしね。

まずはカルフールへ。缶セルベッサ2、スモデナランハ、赤ビノ、キュウリ、玉子と買う。7.57。帰宅して格納。再出立してマスへ。白ビノの、こどもが言ってた「airén」(アイレン)1.99、パン0.45。帰路、アパルタメントから一番近いバルの1軒「Cervecería Internacional」(セルべセリア・インターナショナル=国際ビアホール?)に入ってみる。カウンターでカーニャ1杯。勘定は1.85。高いぞ。隣の爺を隠し撮りしてLINEに送る。

 で、帰宅して昼食、と思ったのだが、基本的なあれこれが足りない。再々出立してカルフールへ。台所洗剤、スポンジ、ティッシュと買って、ゴミ出し用に袋も付けて4.47。

 昼食は目玉焼き2個、葉野菜とキュウリとハモンのエンサラーダ。パン。赤ビノ。フライパンの柄がガタガタで危なっかしいったらありゃしねえ。オテルと違って、クレーム入れるフロントは無いし…。

 台所を片付けた後、ドライバーを買いに出立。つってもどこに売ってるか分からない。土産物兼雑貨小物屋があったので訊いてみる。それに先立ち、辞書で調べておいた。「destornillador」(デストルニジャドール)と発音し、紙に書いたのも見せる。「ああ」と探してくれたが見つからない。で、うちには無いけど「コルテ・イングレス」(老舗デパート)の1階にあるわよ、と親切に教えてくれた。足を伸ばして首尾よく購入。3.40。これで直んなきゃとんだ散財だ、と思いつつ帰宅。

 で、完璧直った。達成感! 「暮らしてる」感満点。赤ビノを注ぎ足す。

 さあて「旧市街」に転進して最初の1日だ。しっかりシエスタして「夜」に備えるぞ。

 なるほど。torno(トルノ)が旋盤。縮小辞がついてtornillo(トルニージョ)がネジ釘。destornillar(デストルニジャール)がネジを外す(動詞)。destornillador(デストルニジャドール)がネジ回し=ドライバーと。直訳すると「ネジを外すもの」がドライバーなんだ。「締める」じゃなくて「外す」。面白いねえ。

 小一時間寝たか。目覚めて18時前。wifiの調子がイマイチなのでコンセント抜いて差し直す。今は大丈夫な様子。

 18時半過ぎにパセオに出る。まずはロケーション確認。ヌエバ広場との位置関係と出入りの通りをチェック。バルセロナ通りでつか。広場を一周。こども多し。サッカーの真似事したり、ローラーブレードで走ったり。広場の反対側がシェルペス通りととテトゥアン通りのブランド街だと分かる。テトゥアンを抜けて大通りを右折。セタス(=「きのこ」と仇名されるセビージャの名所)に至る。ここが4年前に初めてセビージャを訪れた際に、飛び込みで泊まったところ。そのオテル「ITACA」(イタカ)も確認。

 4年前のスペイン語力ですでに飯食ったりオテル泊まったりは出来たわけだ。逆にそれから4年勉強しても「超画期的」な進展は無い。ま、そんなもんでしょ。今日はタクシの運ちゃんに。「Buen español」(ブエン・エスパニョル)とほめられたし(笑)

 ちなみに朝何でちゃんと辿り着けなかったかは分かった。自分が左折するつもりでいた角が一通出口で進入禁止だったから、その先まで行っちまったのだ。徒歩で確認したくせに大穴が開いていたというわけだ。しっかし、セビージャに限らず、あらゆる「旧市街」は自分でレンタカー運転しては入り込みたくない。絶対ドツボにハマる。

 20時近くになったので「一杯どころ」を模索するが、なかなか「これ」という店がない。さんざん行ったり来たりして「Restauración Ramara S.L」なる小さな新し目の店に入ってみる。デブあんちゃんが一人でやってて、アカラサマに手際悪し。おまけに英語で応対しやがるんで、あらら、と思ったらやっぱダメだった。黒板メニューの「Chicharrón de Cadiz」(カディス風チチャロン=焦がし豚肉)を注文したら、チチャロンじゃないじゃん。切ったチャーシューじゃん。つか、それ的な加工肉じゃん。ダメ! カーニャが1.30と納得値段だったことだけ許す。4.30。帰路、カルフールでプチ買い出し。ボケロネス(酢漬け小イワシ)、ケソ、切ったマッシュルーム、ベビーリーフで5.66。

 帰宅して晩飯は、ボケロネスとケソ。白ビノ。こどもお勧めのアイレン。ま、フツー。今回の旅行で白ビノ飲むのは初めてだが、可もなく不可もなし、ちうところ。ま、白はそんなもんだよね。…と知ったようなことを書いておく。

 本日の最大の課題「宿替え」はクリアした。生活に必要なあれこれも整えた。フライパン修理は達成感。ボケロネスは旨いし、言うことないかも。

 でも静かだ。外のパードレ・マルチナ通りが、クルマの入ってこない道なのが一番の原因。人もほとんど歩いていない。音が気になるとしたら「隣人」なんだろな。それはまあ、しょうがないこと。複数で泊まってたら当然話し声も笑い声も聞こえてくる。こちらが一人だと当然気になるのだが、孤独死候補軍の爺婆みたいにピリピリするのはやめやめ。酒飲んで、いい感じになって「よきにはからえ」の心を保とう。

 今日までの体験で、セビージャでは、アパルタメントを使えば1か月から、おそらくは数か月の「ロングステイ」が可能だと分かった。家賃が月20~30万円。いや、30万は無いだろうと思う。ベティス通りの23万が一つの目安。生活費は日本よか安い。一日20エウロスとしても、月8万円。来年も決行する。7月8月の夏真っ盛りに、1か月以上が目標。

 ロサからメール。返信。ヌエバ広場のモニュメント前で待ち合わせることにする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?