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セビージャひるね暮らし(3)

9.18 土 晴れ España旅行第3日目 Madrid

 ニューズピクスがピックアップした共同通信に朗報。英国が10月4日からコロナ入国規制を緩和し、渡航前のPCRを免除。日本のワクチン証明も新たに認めるようにする、とのこと。これで帰国前のマドリでのPCRは「日本用」だけになった。それもこの先数週間で不要になることを期待したい。

 自分の「戦略」は、とにもかくにもスペイン行っちまえば勝ちで、1か月後に帰ってくるまでに状況がカイゼンされているだろう、との甘チュアリズム。

 タップワラーにドリトス。これが「朝飯」ってことで。さて行くか、の7時03分である。

 メトロ乗り継いでバス駅へ。1.70エウロス。昨日と同じカフェテリア朝食3.80エウロス。クロワッサン、スモデナランハ、カフェ。無事バスに乗り込んだ8時52分。

 今10時33分。出発から1時間半。ドンキホーテのシルエット看板めっけ。道路の左右はオリーブ畑、ブドウ畑。ちょっと前には風力発電の風車が並んでいた。自転車のグループがいた。見るものすべてがスペイン100%。すばらしい。

 コルドバまで220km。「アンダルシアの夏」でお馴染みの闘牛シルエット看板目撃。

 丘の上の風車群はもう何年も前からお馴染みだが、太陽光発電のパネルが並ぶ風景は初めて見るかも、の11時00分。これで旅程の三分の一である。自分で運転したりペダルを漕いだりせず、座席に坐ってのんびりとくつろいでいるだけで勝手にどんどん連れていっていただけるのだから、列車もバスも有難い存在である。いや、あらためて痛感する。

 2時間半ほど走ったところのサンタ・クルス・デ・ムデラのドライブインで小休止。外に出て身体を動かし、写真を何枚か撮ってLINEで送る。セビージャまで後3時間半だ。なんくるないよね。

 山越え中牧場。生牛に闘牛看板がシュール。山は雨があるらしく、平地よりも木が茂っている。の12時05分。馬牧場も。羊牧場もあった。

 15時半をちと回ったところでセビージャのバス駅に到着。やた! で、ここからが一苦労。スーツケース引いて歩いてく。橋渡る。川沿いの道と言うことで、降りたらちと違うっぽい。おまけに石畳でスーツケース引くには超むずい。上に上がってバルのおばちゃんおっちゃんに訊いてみる。橋一つ向こうだった。地図ちゃんと見なきゃダメだろ。で、えっちらスーツケース押していく。キャリーがいよいよヤヴァい感じ。何とかCalle Betis(ベティス通り)に辿り着く。25番って随分と向こうじゃんよ。そんでもくじけない。

 アパルタメントの建物の前の河岸の柵(当然公共物)にバッグが取り付けてあって、その4桁ダイヤルキーに聞いてた番号入れて開ける。鍵ゲット。バルの客あきれてる。人件費ケチってんじゃないか、的なことを従業員と話してる。

 マリアにEmail。最低限のブツ(パスポートと財布)を持って下のバルへ。カーニャ、つまみが乾き物とこれしかないというオリーブ。さらにEmailやりとり。18時に来るってさ。

 18時の約束に10分近く遅れてマリア登場。おばちゃんだ。簡単にやり取り。よくあるパターンが、こっちがスペイン語分かると思うとネイティブ的にダダダと話し始めて、こっちが分からなくなるという。洗濯機の使い方を習う。ちうか実際にやってもらう。エアコンつけっぱにすんな、は厳命される。ま、何とかなるっしょ。最終日は部屋開けっぱの鍵置きっぱでいいらしい。

 マリア去りし後、ドゥチャールセ、町内一周&買い出し処探し。いかにも観光地仕様のカルフールミニがあったので、そこであれこれ。缶セルベッサ2本と安赤ビノ。パン、トマテ、ケソ、チョリソ、瓶詰めアスパラガス。13.34エウロス。

 帰宅して19時過ぎ。さっそく始めるザマスよ。3年前のスペイン行きの再現。アパルタメントで食器その他が揃っているので助かる。

 洗濯物が仕上がったので適当に干す。

 まだ日が沈んでない20時19分。素晴らしい。マドリ→セビージャのバス乗ってて気がついたのだが、朝から登ってく太陽が12時に頂点に達し沈んでいく。でも、南西に向かって走っているので、逆に太陽の高度が上がるのだ。

 洗濯物がたちまち乾いてく。自分はパンイチでFMVに向かっているのだが、お肌サラサラ。要は砂漠のオアシスなのだ。オアシス=グァダルキビール川。暑くて乾燥して気持ちがいい&水が供給されている。これが最高。

 太陽は照っても湿度が多いのは過ごしにくい。農業とは別問題。太陽が乏しいのは論外。

 このアパルタメントは嫁さん気にいるかも。眼下を川が流れているのが1番。対岸は交通量多いけど、こっちはほぼ遊歩道。下のテラサ席のざわめきも抑制が効いていて風情がある。

 もうさっそくセビージャの虜になってるじゃんよ。ヤヴァいねえ。ああ、しかし緩んできた自分を自覚する。これはもうハッキリと。カッコ、カッコてな音が聞こえて、それが馬車なんだ。

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