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セビージャひるね暮らし(5)

※2021年の記録です。

9.20 月 ‘敬老’の日 晴れ España旅行第5日目 Sevilla

 8時50分に活動開始。いつものトレーニングから。洗濯機を回す。

 朝食はマッシュルームをフライパンで炒めようと、スライスして油敷いたところまできて、IH調理器が機能しない。いったん諦め、その他を準備。ケソ、トマテ、キュウリ、エスパッラゴ、ミニ白菜と手当たりしだいに盛り付け、オリーブオイルと塩を適当振りかけたエンサラーダ。それにパン。水。

 食いつつFMVを立ち上げて、調理器の裏見て確認した機種名「ikea tillreda」でGoogle検索かけてみる。マニュアルあんじゃん。それで解決。電源プラグ差し込んで、最初にロック解除ボタンを長押しする。それでアクティブになる、と。分かったところでマッシュルームのソテー。味付けは醤油。持ってって良かった。

 アルダレスのロサさんにメールする。セビージャに来るのが1日遅れ、あれこれ多忙してた、と言い訳。

 洗濯物を干す。皿を洗う。日記をしたためて、今、11時19分。うん、これがセビージャ暮らしのタイムテーブルだ。

 あらためて記す。9時起床。トレーニング。10時朝食。執筆&読書。14時昼食。16時シエスタ。19時パセオ。21時夕食。執筆&読書。夜中の2時就寝。睡眠時間は計10時間だが、実際に眠ってるのは7時間程度だろう。シエスタはほぼ正味だが、朝は目覚めてから二度寝したりゴロゴロしたりしてるし。

 13時前にゴミ出し。と、間違えた。プラスチックとカン入れるところに瓶…ビドリオ放り込んじまった。入れてから隣が瓶用と気がついた。で、日曜は開いてた下の通りのバル群が軒並みシャッター降りてる。月曜が定休?

 今日は昨日までと打って変わって涼しい。Tシャツだけじゃ寒く、アロハ必須かも。

 13時半に徒歩出立。何軒か回る。まず「La cesta」なるスーパーで歯磨き1.50エウロス。100均ぽい店でマグカップ1.75。昨日と同じスーパー「Mas&Go」であれこれ6.86。帰宅して荷物を下ろし、アロハ脱いで再出立。

 昨日と同じバル「Santa Ana」(サンタ・アナ)へ。カウンター席でカーニャ2杯。目の前にあった肉的なもんが旨そうだったんで、名前を訊いたらナンチャラと言って味見させてくれた。それをタパスで貰う。あらためて名前を訊いてメモ。chichalónと書いて見せたらエレじゃなくてエッッレだと。chicharrónと書き直してオケー。チャルチャロ(巻き舌)ンね。帰宅後辞書引いたら「ラード取った後の肉、焦がした肉」てな意味らしい。勘定は5.6エウロス。

 帰宅して14時半。こんなんじゃ昼飯にならんので、適当エンサラーだ作って、買ってきた赤ビノカップに注いだら、ビノじゃなかった。ブドウジュースじゃん。失敗! いいちこ水割りで飲み直し。

 ロサさんから返信が来てた。セビージャ来るのは今週は無理で来週だってさ。決まったら知らせるとのこと。待ってる旨返信。Ikeaのtillredaの使用に成功した、とも誇らしげに(笑)

 さて、シエスタすっか、の17時。

 目覚めて18時半頃。ゆるゆると再起動。19時過ぎに、まずは買い出し。部屋を出たとこで、下の部屋に今日から入った兄貴とすれ違って「Hola」オラと挨拶。タトゥーてんこ盛りのヤンキー。屋上に上がっていったのは何だろう? 上でドンガシャやられたら嫌だな、とふと思う。BBQとかさ。

 町内を一周。おめあては「肉」。前とは違う「Mas」に入る。肉屋があったので「肉屋で肉を切ってもらって買う」に初挑戦。

Quiero la carne de vaca para bistec,300gramos.(牛肉をステーキ用に300gほしい)

 一発で通じた。で、ほにゃらら聞き返されて、完全には分からんが、300gramos,dos filetes(300g2枚)と聞き取れたので、Sí(イエス)と。成功! 4.25エウロス。それに安赤ビノで、ゴミ出し用に袋も付けてもらって計6.14。

 いったん帰宅して、再出立。アルヘンティナ通りを先まで歩いてみる。書店発見。セビージャで書店見つけたのは、シェルペス通りの1軒とここが2軒目。入ってみる。しっかりちゃんとした書店。屋号は「Botica de Lectores」(ボティカ・デ・レクトレス)。直訳すると「読者の薬局」。洒落てんじゃん。折角なので1冊買う。こども向けで簡単に読み切れそうなやつ。「El secreto de Lana」(ラナの秘密)にした。8.30エウロス。

 帰宅して21時ちょい前。お料理開始。まずはエンサラーダ。トマテ、キュウリ、ミニ白菜、ケソを適当切って皿に盛っただけ。続いてステーキ。冷蔵庫に入れず出しっぱにしてたのを包丁で筋を切ろうとするが、柔らかくて難しい。いいか、と適当塩胡椒して(胡椒は今日買った)、フライパンに油引いて焼く。IHは火加減がよく分からん。何度かひっくり返したり、筋部分をナイフで切り取って別に焼いたりして、何とか焼き上げる。赤ビノと醤油を投入して煮詰め、サルサとする。

 LINEに写真を送った後、食い始める。旨い。筋があるのだが、筋自体が柔らかくて無問題で食える。肉屋が貼ったラベルによれば「lomo bajo ternera」(ロモ・バホ・テルネラ)で「子牛の背中下部」。キロ13.95エウロスだから、1エウロ130円として、100グラム181円。思わず再計算してしまったほど安い。「安い日本」から来た人間が「安い」と思うのだから、その安さは本物だろう(笑)

 エンサラーだもバクバクもりもり。酒は赤ビノと缶セルベッサ。安赤ビノもフツーに旨い。

 レスタウランテに行ったりしなきゃ、ごくごく安上がりに暮らせる町だと、有り難く思う。でも、それとは違うことも。ここらへんや旧市街は昔ながらの町で、観光客と観光客相手の商売人しかいない。東京で言えば浅草みたいなところ。日本来た外人が浅草観光して「江戸」が残ってるとか思ってる。自分が感じているのもそのレベル。それは、さっきアルヘンティーナ通りを歩いて痛感した。旧市街をちょっと離れれば、フツーにビルが林立し、銀行やら証券会社やら弁護士事務所やらがあり、ビシッとスーツ着込んだビジネスマンが闊歩する世界。資本主義世界共通の光景だ。彼らと、バルにたむろす地元爺とは収入が違うのは当然として、興味関心も違うし、言葉すら違ってたりする。ヨーロッパなら当然のこと。単なる格差じゃなく階級。階級社会が本質なのだ。

「El secreto de Lena」はミヒャイル・エンデだった。スペイン来てドイツ人が書いた本を買ってしまうとは。まだまだ修業が足りんなあ。

 下の川っぺりの店の前で若い衆が集まってて、ギタッラとカンテのフラメンコのミニコンサートがたけなわの0時17分。学生が仲間内でやってるみたいな感じ。セビージャらしいねえ。

 と、あっさり解散した0時45分。

ニューズピクスに久びさコメ。

ちなみに日本では海外渡航用に「ワクチンパスポート」を発行してますが、海外に行った日本人が帰国する際には、それを提示するだけじゃダメで、飛行機に乗る72時間以内のPCR検査が必要、さらに帰国後は隔離期間が必要です。
EUは今月の規制見直しで、今まで「安全国」だった日本が「危険国」に再分類されましたが、その場合でも「接種証明」がPCRの上位互換です。
たとえばスペインじゃ健康省のサイトで「接種済み」と申請して発行されたQRコードをスマホで提示すれば、無問題で入国できます。なのに日本への帰国に際しては別途PCR検査。それも「医師の署名入り」の。
もうちょっと合理的にあれこれを整理してくれませんかねえ。

 1時半頃就寝。


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