現代的レイシズムとは?
アイヌ民族へのあらゆる予算について、アイヌであることを理由に「利権」だとするのは、完全な現代的レイシズムである。
「差別ビジネス」「被害者ビジネス」「マイノリティ特権」「アイヌ利権」などの言説は、“現代的レイシズム”と呼ばれる差別である。
<古典的レイシズム>
ある民族集団は生得的に劣っているという信念に基づく露骨な偏見である。
上記の古典的レイシズムに対して、現代的レイシズムは以下の通りである。
<現代的レイシズム>
①差別はすでに存在しない、②したがって現在当事者が低い地位に留まっているのは、差別によるものではなく単に本人たちの努力不足によるものである、③それにもかかわらず当事者はありもしない差別に対する抗議を続け、④その結果、手厚い社会保障などの不当な特権を得ている、という、相互に関連する四つの信念に基づくものである。
こうした〝マイノリティの特権〟という偏見は、それまで不利な地位におかれていた被差別マイノリティの状況が改善されたときに比較的普遍的に見られる現象であり、現にマイノリティが何らかの特権を得ているという事実ではなく、むしろマジョリティの一般的な心理傾向を反映したものであることが示唆される。
アイヌ民族否定論に抗する
「アイヌ利権」や「差別ビジネス」などの言説は全く根拠のないデマである。もしくは、過去の8、9年前に起こった一部の不適切な会計処理から、アイヌ民族全体が不正をしているという偏見である。
アイヌ民族へのあらゆる予算について、アイヌであることを理由に「利権」だとするのは、完全な現代的レイシズムである。
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