2022年度 第二四半期 映画鑑賞記録

【4月】
・パターソン
 めちゃくちゃ眠たくなる映画だけど、13年後のある日曜日の昼間とかにもう一回観そうだ。変わり映えしないように見えて毎日ちょっぴり違ってるんですよね。ただこの映画のパターソンは幸せ者すぎて眩しい。
・カモンカモン
 ホアキンフェニックスがジョーカー以来の登場。観たときは何の話か分からず、感想を読んでああそういうことかと。子を持つ親の気持ちが私にはまだ分からなかったということだ。その視点を持ち合わせていなかった自分は、ちょっと成長したかもしれない。
・サマーフィルムにのって
 隠れた名作だと思っている。ビート板(河合優実)が恋心に自覚していくのが凄く好き。すっごい青春だな!っていう話で、出てくるキャストが全員好きになってくる。伊藤万里華は変わらず魅力たっぷり。

1人暮らしを初めて、周りの異動もあってあまり映画を観れていない4月。

【5月】
・あのこは貴族
 よくありそうで実はあんまり描かれていないテーマかも。文化資本というか観てきた世界というか、そういうものが違うとコミュニケーションがズレるのは仕方ないよねと思うが、この映画の「どこで生まれたって最高って日もあれば、泣きたくなる日もあるよ。でもその日何があったか、話せる人がいるだけでとりあえずは十分じゃない?」っていうセリフが、私の一年間の中で心の拠り所にも凶器にもなった。
・エクストリームジョブ
 まず、この映画のあらすじだけでも観てほしい。面白さが約束された設定。設定で勝っている。ひたすらに元気が出て面白い映画。
・流浪の月
 「誰も触われない 二人だけの国」スピッツのロビンソンの歌詞だが、この映画の更紗と文のようだった。この映画を観て、外野の善意の哀れみこそが最も暴力になることを再認識し、他人への無関心もある意味正解なのかもしれないと感じた。
・ガタカ
 生まれた時点でその人の一生が全て分かる世界、勝者と敗者が明確に棲み分けられる世界。フィクションのようで、ある意味では現実を捉えているのでは?と思った。そして敗者側が勝者側へ行くためには、どれほどの努力と運が必要なのか。
・トップガン・マーヴェリック
 前作から35年ほど。前作から流れた時間が作品に深みを与えていて、同じく年を取った観客もその深みを受け取るだけの人生経験を携えた。だからこそ、これだけの観客動員数を記録したんだろうなと、前作公開時に全く生まれていなかった私は思いました。

【6月】
・犬王
 伝統を一瞬で凌駕していく新たな流れ。淘汰されていく人。勢いが通じなくなったら?、、、題材こそ古いが、なんか自分事に置き換えられそうなことばかり。アヴちゃんは知らなかったが、すごい歌唱でこっちまで動き出したくなる。 
・FLEE フリー
 すごくタイムリーな作品だけど、一番印象的なのは家族にゲイであることをカミングアウトすることをためらう主人公と、簡単に受け入れた家族。
・シン・ウルトラマン
 人間の力ではどうしようもないことを突き付けられて、人はどうしますか?という話があって、抗い方が人それぞれで面白かった。結局どうしようもなくてもあがくしかないんじゃないですかね。という着地だったような。
・彼女が好きなものは
 山田杏奈と神尾楓珠というキャストがまずめちゃくちゃ良いなと思ったのと、このタイトルが凄くいいなと思います。観たら分かる思いますが。
相手の一面しか覗くことができていなかったんだなとか、自分には素直に話してくれなかったんだなとかそう思うのが嫌で、人と関わらないようにしてきたけど、傷ついた経験が、人を傷つけないための武器に代わるかもしれないなと思った。

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