FF16 体験版の偏った感想垂れ流し

・FF14にがっつりハマっていて吉田Pや祖堅さんをはじめとするチームに対する信用が高い(テンパードといって差し支えない)
・他のゲームと重ねて勝手に悦に浸ったりする
そういう自覚のある人の偏った冗長な垂れ流し。
ネタバレにあんまり配慮していません。

【ストーリー面】
Twitterでどなたかが言っていた、「FF14を少年誌とするなら、FF16は青年誌」というのが結構しっくり来ている。

序盤から大人の関係を仄めかすシーン、身分の差、後継者間での実母からの差別、騙し討ちからの殺戮、ジョシュアが無力感を噛み潰しながら悲劇を経て覚醒に至る流れ、フェニックスの殺害など、ダーティでダークな要素と展開が湿度を持ってぶん殴ってくる感じ。
殺しに対する容赦のなさから、FFTとかFF12、ベイグラントストーリーの系譜をすごく感じる。

製作陣へのインタビューを網羅してるわけではないので、ダークめなストーリーになった理由は全部想像だけど、こんなところ?
・FFをプレイするメイン層が大人になったこと
・これまでのシリーズに対し違う角度のストーリーを見せたかった
・FFT、FF12、ベイグラントストーリーの「松野組」の前廣さんがシナリオ
・吉田Pも松野さんのファンボーイ

年齢制限を引き上げ、ナンバリング初のCERO:D(17歳以上)にしているのもうなずける描写だった。
壮大な海外映画よろしく入りたては「なになに?」と傾聴させて、少しずつエンジンがかかっていく感じ。

最後のほうの怒涛の展開からの主人公の無力感と喪失感、今後の暗雲を見せつけてからの「ドン! 𝑭𝑰𝑵𝑨𝑳𝑭𝑨𝑵𝑻𝑨𝑺𝒀 𝑿𝑽𝑰 」は開発者のヘキが出てすぎんだろ(いい意味で)と思った。

俺はプロモーションの段階からクライヴがイフリートなんだと思い込んでたので、そうではないのか、ミスリードなのか、どんな話になっていくのかめちゃくちゃ気になる。
復讐したい相手は自分自身だった的な話になったりする……??

とりあえずトルガルには幸せでいてほしい。

「FF14蒼天が好きだった人には刺さる」という吉田Pの見解を受け、俺はまさに蒼天に貫かれたまま血を垂らして歩いてきた人なんだけど、「刺さる」ってのはもしかして返しがついてるタイプのエグい刺さり方でしたか??????

このダークな閉塞感から始まっていく感じは確かに蒼天を彷彿とさせるなァと頷いてしまった。
あと、蒼天といえばシヴァだからというのもあるけど、ジルさんどうか幸せになって……

好きな他ゲーと結びつけてしまう悪癖を惜しげも無く露呈するけど、龍が如くもどん底から始まりがちだし、
あとはゼノギアスも村が焼かれて体験版が終わるので、やっぱり体験版はしっかり加熱して焼き上がると完成するんですかね?(偏った見地)


【バトル面】

アクションなのでこれまでのFFとさは一線を画しつつ、FF15とは近しい部分もあり、アクション苦手な人向けの救済措置も充分あるようで、間口は広そう?

カプコンからデビルメイクライの担当さんが来て作ったというだけあってスタイリッシュだし、召喚獣をワンボタンで切り替えてその能力を使って戦う新鮮さはあるよね。
アビリティや召喚獣が増えたらどう広がっていくか楽しみ。
個人的には、ラッシュスタイル、チンピラスタイル、壊し屋スタイルを切り替えて戦う龍が如く0をめちゃくちゃ思い出して好きですね。

アクションがポップすぎると重厚な世界観と乖離するし、重厚に寄せすぎると爽快感を失うけど、ちょうどいい塩梅のように感じる。

攻撃モーションや攻撃範囲の予兆から立ち回りを判断するのは、もちろんアクションゲームとしては基本事項と理解しているけど、FF14プレイヤーにとってはニヤニヤしてしまうところもある。

QTE的なものもあるけど、別に不快な水準でもなく、戦いの演出として相応の効果を発揮してると思う。
むしろボス戦は歯ごたえのあるバトルと、そのバトルならではの特有の演出がキモやと思うから、大好物ですね。
ここの意見も、龍が如く好きというのが影響してる可能性はある。

公式が推してる召喚獣バトルもめちゃくちゃ迫力ある。
当たり前だけど召喚獣ごとに戦い方やその舞台も変わるから全然違うゲームになるんだろうな〜と思うと楽しみ。
バハムートとかオーディンとかどうなるの?


【キャラ】
「没入感を損なわないように、主人公に共感できなかったり、『あれ?』ってことを言わせないように気をつける」といったことを明言されてたけど(もちろん当たり前のことではあるが、それができないことも多いので)、クライヴはたしかに今のところ、高貴な生まれながら、嫌味も臭みもなくてきちんと好感が持ててる。

いわゆる奴隷階級に対する接し方も、主人公ええやつアピールのためだけに取ってつけたような優し優しモードにしすぎず、過剰に優しくするとかえって支障が出ることを理解していて、「余計なことをしたな」と配慮して控えるところとか、相応の賢さを身につけていて茶番感がない。

父親、母親、弟、ジル、部下、平民とそれぞれに対しての接し方も、「自分の見られ方」を弁えていて良い。
部下に対してもイキらず、かといって卑屈でもないバランスの取れた人間性にも好感。

ダークなストーリーにおいても彼のそういった意味での誠実さや賢さが清涼剤になることを期待しています。

夜風で寒そうなジルの肩にさえ触れるのを躊躇うの、なかなか奥ゆかしくて好きやで。

あとアンブロシア、トルガルにしっかり愛情を注いでるのが好きです。
愛情注いでる動物にひどいことが起こるのはつらすぎるからどうかやめてくれッッ…………

ヒロインに見せ掛けて、たぶんヒロインではないのであろうジルも、幼少期は可愛らしくあるけど、大人になったらシヴァになってるからきっと強めの性格になってるんだろうな……(FF14のイゼルさんを想いながら)
でも近年の自分は十三機兵防衛圏あたりから「気の強い女性キャラに対するヘキのドミナント」として目覚めつつあるのでOKです。

ジョシュアの真面目ゆえ、無力ゆえの自身が目覚めた才能に対する、居心地の悪さ、罪悪感? 本来自分がフェニ持ちであるべきじゃなかったという気持ち? 言語化が難しいけど、いい子がいい子のままなのにいい子で居られなくなり、「僕が守る!」って叫びながら暴走するのがあの開発チームらしくて最高ですね〜
FF14の朱雀さんを彷彿とさせた。

その流れを汲むと、まだ登場してないけど、中村悠一さん演じるディオンも真面目な光属性っぽいので、そこにどんな風に影が落ちて、バハムートとしての力をどんな風に暴れさせるのかがとっても気になってます。
げへへ、困った中村さんやら怒った中村さんの声を聞かせてくれよ……
こんなこと言ってるけど推しの予定。
竜騎士といえば山寺宏一さんのカインもぶっ刺さったけど、そこに匹敵するキャラクターだとええなあ。

サブキャラだとパッパが人格者すぎて好き。偉い人が有能な作品はいいぞお。
マッマが一言目から「ォン……?」って感じで、あっそういうお国柄? フーン……って思いかけたけど、こいつが特殊なだけだったわ。


【その他】
モルボルの扱いがきっちり強かったり、
竜騎士の登場シーンも「竜騎士や!!!」っていう過去作バリバリのオマージュをしていたり、FFらしさにテンションが上がるのはもうしょうがないよね。
FFらしさとか過去作オマージュの塩梅にかけては、まあ吉田Pたちの十八番でしょ……
(※FF14プレイヤーとしての偏った感想であることは自覚しています)

竜騎士のところはもう歌舞伎だったら「よっ!! 竜騎士屋!!」って声出たでしょ。「こういうの好きでしょ? 一瞬だけどお出ししとくね」って思われてるとわかってても、掌の上で「好きですねえ!!!💢」ってオギャりたおしてしまう感じ。
まあ実際「うお!?」って声出ましたね。

過去作オマージュの対象にFF14も含まれてるのがかなり嬉しくて、スパルナとチラーダの名前を見てニヤニヤするのなんて14ユーザーか元ネタの神話に詳しい人だけだろ! いい加減にしろ! もっとやれ!

逆に16ネタが14でオマージュされたり、コラボ企画とかもやりそうで、Pが一緒だとやりたい放題できそうですね。トルガル待ってるよ。(じっとりとした圧をこめて)

体験版だとそこまで至ってなかったけど、もっと明るい街でRPGらしいことも出来るようなので、そういう楽しさにも期待してる。
あえて体験版は(色んな意味で)暗いところを体感させたようなので。

暗さでいえば、バトルデモの舞台(風の塔だったかな?)は夜の室内を探索するんだけど、オプションでいちばん明るい設定にしてても自分の環境ではかなり暗かったすね。
バトルは全然大丈夫だけど探索パートがね。

使ってるモニターや俺の視力によるところもありそうだけど、「意外と暗くないじゃーんww」って言いたかったんだけどここはこちら側でなんかしら改善を要しそう。

ただ、逆に言えばここが一番暗い場面だそうなので、あとは大丈夫そうかな。

RPGっぽさについては、オープンワールドみたいにどこもかしこも無秩序にうろつけることは個人的にはそこまで求めてないけど、どれくらいうろつけるかは気になる。
体験版は導入箇所ということもあり、ほぼ一本道ファンタジアだったので。

ミニマップみたいなのはあっても良かったかな〜とも思う。
それくらいなら没入の妨げにもならないと思うので。

あと、気軽にモブに話しかけまくって差分を確かめたいタチなので、モブのフルボイスはやりすぎ(大変すぎ)な気もするけど、まあそこは慣れかな?
差分なんてなんぼあっても困りませんからね〜

祖堅さんの音楽は完全に信頼してるので心配はしてなかったけど、重厚な世界観に一本筋が通ったBGMでテンション上がった〜
ただ、いわく「やっちゃった」(テンション上がって本人のヘキが出てしまった)曲もあるようで、その「ヤリ」が評価されてそのまま採用されてるようなので、そこも含めて楽しみにしてます。

あと発売日延期しなかったね。
暁月のフィナーレのリリースが一週間遅れるだけで涙する人なので信用してましたが……
開発陣のみなさまにおかれましては、お身体に気をつけつつ、発売してすぐの月曜日にFF有給取ってるので、スムーズなスタートダッシュをなにとぞよろしくお願いします……!!

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