見出し画像

ミスiD2021が終わった

エントリーから約1年、ついに「ミスiD2021」が終わった。

授賞式で名前が呼ばれなくて、うーーーっていろんな気持ちが入り乱れて とりあえず早く1人になりたいなと思ってそそくさと帰ってしまった。帰り道の電車の中でとりあえず応援してくれた方へなにか報告はしないととツイートをしたら、審査員の今泉力哉監督からのリプライで急にダムが決壊したみたいに涙が止まらなくなった。涙をハンカチで抑えるように拭いて、久しぶりに感情そのままにツイートをした。そういえば最近はTwitterも文章を書くこともいつの間にか苦手になっていた。自分自身と向き合いすぎた結果自分のことがよくわからなくなってしまって、それなのに過去にしてきたツイートや文章から他人が私を分かろうとして来ることや あの頃はこう言っていたのに変わってしまったと証拠みたいに使われるのがきもちわるくてほとんど削除したり非公開に変えてしまった。この一年でわたしの内面はきっとかなり変化している。夢が変わったとか性格が変わったとかじゃないけど、きっとまろやかにでっかく変わっている。

ミスiDにエントリーした去年の4月はアイドルをしていて毎日やる気しかなかったのに、8月には適応障害になっていた。あんまり精神系の話とか暗い話を面白さ抜きで語るのは自分の中でなんとなく嫌ではっきりと話してこなかったけど、伝えないで誤解されてしまうよりマシかもと思って書いちゃうことにした。8月から10月くらいまでなんと言い表したらいいかわからないけど本当にしんどかった。仕事を辞めて無職で家からほとんど出れなくて、毎日死んでしまいたいと泣いてばかりいて、夜はしんどいことばかり思い出して眠れないしやっと眠れても悪夢にうなされる日々だった。適応障害と診断されたきりメンタルクリニックには通えなかったので最終的になんだったのかわからないけどじわじわ悪化する一方でこわかった。どんなに失敗しても「死にたい」と思わないことが取り柄だと思って生きてきたのにこんなに死にたいで頭がいっぱいになる日が来た、それが何よりショックだった。家にいても常に死ぬまでの段取りイメージが頭をよぎるので何も考えないようにひたすらパズルゲームかアイロンビーズを何時間もやっていた。それをしている間は余計なことを考えなくていいのですごく助かった。死にたい→方法を探る→保険証がないから今死んだり死に損なったら親にとんでもない請求がいく→ダメ を無限に繰り返した。その時保険証なくてよかった〜〜〜〜

毎日人生について考えていたので色々と考えてアイドルを卒業し、何ヶ月か療養してアルバイトで社会復帰をして、12月に1日限定でアイドルに復帰してグループの解散に参加した時はライブ前に8月の状態になってしまってメンバーにすごく迷惑をかけてしまったりしたけど、現在はもうあの時の自分なんだったんだ?と思えていたりいなかったりです。たぶん。そんな一年でした。


ミスiD2021を受けてよかったと思う。賞をもらえなかったのはやっぱり悔しいけど受けなきゃよかったとはこの一年思わなかった。病める時も健やかなる時も審査委員長の小林さんは私のツイートを見てくれていた。こんなに一人一人を知ろうとしてくれて、一人一人の力になりたいと手を差し伸べてくれるオーディションはないと思う。たとえその手が千手観音でも素直に嬉しいと思った。対面面接で審査委員の方(一部)とお会いするまで小林さんと豪さん以外に見られているという感覚はなかったから、今更新されている分の戸田真琴さんの選評と、今泉力哉さんの選評とツイートがあったかくてびっくりした。ほんとに見てくれてるんだ、すごい。

終わった今、反省点を言うならばもっとSNSを更新すべきだったと思う。当たり前だけど発信しないことには伝わるわけないし、特に今年はオンラインがほとんどだったからSNSがより重要だったんだろうなと思う。うーん、でも思うけど、思っていたけどやっぱりSNSこわいこわい期だから無理してもしょうがなかったか……あと、対面面接にせっかく呼んでもらえたのに伝えたいこと言えなかったなあとも思う。最初になにを確認するために呼んだのか聞いておけばよかった〜〜〜

そして1年間応援してくれた方へ。本当にありがとうございました。わたしを推してくれていた方も、推しじゃないけど仲良しな人も、友達も、友達のお母さんもCHEERZ協力してくれたことすごくうれしかったです。CHEERZ以外では協力してもらえる場所がなかったけれど、何をしたらいい?って聞いてくれる人もいて応援したいって気持ちが愛おしかったです。実際に応援してるよと言ってくれた人も、黙って応援してくれていた人もありがとう。ミスiDで私を知ってくださった方もいるのかな……体感では全くいなかったのでもしいたら教えてください、もしいたらうれしいです。

ここまで来れたのはみんなのおかげというよりは、正直 自分の足で来たぞ!って気持ちが大きいのですが(ごめんなさい)、よく考えてみたら8月の絶望状態からこうやって卒業式に実際に参加できるほどに心が回復したのは間違いなく私を待ってくれていた人がいたからだし、直接ではないけれど間接的にめちゃめちゃみんなのおかげだなと思いました。卒業式の配信もだれも見てくれていないだろうと思っていたけど、私を見るためだけに見てくれていた子がいて嬉しくて泣いちゃった。そういう子を見ると賞をとりたかったなと思うけど、この思いを何かに昇華できる日が来るよう頑張るから その時にあの時見てよかったなと思ってくれたらいいな。

ミスiD卒業式は思ったより単独行動の人が少なくて意外だった。もっとみんなバチバチに己!って感じかと思ってたから、なんだよ友達いるじゃん!いいな!!って思っちゃった。今までの活動で一緒になったことがある知り合いは何人かいたから話しかけたかったけれど勇気と気力がなくて全然話しかけられなかった……写真も撮ってない……でもいろんな人がたくさんいて面白かった。スピーチの途中悔しさでちょっぴりウッとなるほど素敵な人たちばかりでした。みんな違ってみんなよかったです。

そして壇上で非公式吉田豪賞名乗ってもいいですよと名指しで言ってくださった吉田豪さんありがとうございます。それなら公式欲しいよ〜と思ったけど今落ち着いて考えてみるとめちゃめちゃ嬉しいなと思ってきました。あとからDMで言われるとかだとなぐさめっぽいしなんか私が欲しがったみたいでやだけど、あの瞬間壇上で言ってもらえたならそれは公式並みの価値がある気がする。うれしいです。でも非公式吉田豪賞ってなんか吉田豪からの非公式みたいで語弊生みそうじゃないですか?ミスiD非公式吉田豪賞、もしくは吉田豪公式吉田豪賞←これが一番いい


帰り道に泣き顔でローソンに行き、ポテチとさけるチーズとそして普段は全く飲まないアサヒビールを買った。家に帰って暗闇でむしゃむしゃ食べた。こういう時のビールはおいしいと感じるんだなと感動した。疲れ果てて寝て起きて日付が変わって、ラインを見たら今川宇宙ちゃんからLINEが来ていた。

これでよかったと思えた。

宇宙ちゃんが受けていたミスiD2015、それでミスiDを知った。その時のファイナリストがほんとに全員かっこよくて私もこうなりたいと強く思った。わたしはそうなれていたんだろうか、うーん。


でも、今川宇宙賞と非公式吉田豪賞、そして小林さんが名付けてくれた クリエイティブあいどる賞、それはわたしにぴったりだなと思った。


サポートしていただけたらとてもよろこびます