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現実でもネットでも男叩きであふれていません?


※メイン部分は一応全部読めます。有料部分はお布施とでも思っていただければいいです。

 一体いつからだっただろう。日本のネット環境ではまことしやかに「ネットでは女叩きであふれている」というような言説を見るようなことがあった。

 まあ、確かに普段では女性を叩くような言説というのはなかなか目にすることはないのかもしれない。テレビでは、何か女性差別的なものが発見されたらテレビや新聞などで叩かれるのは目に見えているし、数々の表現物もその姿を消していっているのだから、女性を叩く表現というのはある種の「抑止」が働いている環境にいるのだろう。

 それに対して、「現実では男叩きがされてばっかりだし、ネットぐらいでしか本音が言えない。」と言うような反論もよく見ることがあった。ネットは匿名であり、他人が普段は言わないような本音を映し出す鏡として存在しているのだから、相対的に女性が叩かれる量が多くなるはずなのだ。と言う考えである。
 形の上ではなんとなく納得が出来そうな感じではある。以前の私の認識も、こういった側面もあった。

 ただ、ここ近日の間の様子を見ていると、現実的なところだけではなく、ネットであっても男性叩きに溢れているのではないだろうか?という現象を確認することが出来る。


連続する男性が女性の手抜きを攻撃する話



 話題としては知っている人もいるだろうが、スーパーでポテトサラダを購入した主婦が近くの高齢の男性に手を抜くなと言われたことをツイートしたモノである。これがものすごくバズって40万近くのいいねを獲得するまでに至っている。(2020年8月10日現在)

 ただ、実際問題、これらが本当に起こったかどうかはわからない。所詮はネットで書かれた物であり、確かめようがないと言ってしまえばそれまでなんだろう。ウソなんじゃないだろうか?と言うような声は実際にこのときもあった。ツイッター上ではこのような見解は良くあることで、単に目立ちたいからという理由で話を作ることも珍しくはない。

 所詮はネットで少し話題になったというだけで、通常なら少し消費されれば忘れ去られるであろう。このツイートがはやった直近くらいには誰もがそう思ったのではないだろうか?



 


 だが、そういった期待を裏切るかのように、ツイッターでバズったというだけで、報道機関などがこの問題を取り上げたのである。一体なぜこうなったのか?それほど話題だったのだろうか?誰かが取り上げたから、面白そうでついてきたのか? 細かい理由はわからない。が、ここで取り上げた程度以上に、この話題はあちこちに拡散されて話題にされたわけである。
 メディアが確認をしっかりととって、本当出あることを確証を持ってやったようには見えない。だが、報道されたのは事実だ。

 これに味を占めたのか、第二第三の「ポテサラ」を生み出していこうとテレビもネットも追随するというわけである。






 ネットで話題になったものだから、テレビ側もそれを取りあえげてより大きく話題にする。テレビなどの現実も、ネットからの発信の影響を受けてより大きな声を持ってして多くの人々に発信していく。
 それを見た視聴者は、悪いことをするという男性がいるのであり、これはよろしくないと声を上げ、ますますネットとの融合し、ネットでも現実でもその流れが進んでいくのである。

 正直、唐揚げの人はいくら何でも雑な仕込みしか見えないが、もはや、真実かどうかなどというものは関係ない。話の中にかわいそうな女性とけなす男性という存在がそこにあれば、一種の「コンテンツ」として消費される流れが完成したのである。まるで、時代劇やアニメのような勧善懲悪モノとして取り扱われるように。

 話題にさえなれば、検証も編集も仕込みも「手抜き」でもかまわないのだ。


これ以前からも男叩きははやっていた?


 これ以前にも、確かに男性を叩くようなツイートが万単位のいいねをつくというような話は見てきたし、逆に女性を叩いたり女性に都合の悪いようなツイートというのはそれほど多くのいいねを得ることはないと言うような差は何度か目撃されていたことだ。
 後に紹介するが、とてもずさんな作りのものや話でも4桁5桁のいいねなんて簡単にもらえるのではと思うくらいである。
 元々、そういった傾向を考えると男叩きなるものは前から結構あったんだろう。表現規制がらみの話題でも、二次元女性のイラストなど、男性のモノばかりが叩かれやすいのを、男叩きの一環だと思えば割と男叩きが目立っていたとも見える。

 また、ネットでも古くなら発言小町と言ったようなコンテンツや、旦那デスノートと言うような作品が存在しており、特に旦那デスノートに関しては、違法となるような行為も書き込まれることや、あまりに多くの死を願う過激な物言い、プライベートを明かしてしまうほどひどいものetc

 普通ならネットの中に閉じ込めておいて、表に出さない方が良いものが多いでしょう。某巨大掲示板の罵詈雑言なんて普通は相手にもしないですし、避けるのが当たり前です。場合によっては名誉毀損等の刑法犯や民事賠償の対象にもなってしまうでしょう。

 ですが、これもどうだったでしょう?



Amazonの書評欄などでは彼女たちの投稿に対して「男性差別だ!」といった批判的な意見が多いです。
牧田 そういう意見はほとんどが男性だと思いますが、彼らに彼女たちの気持ちを理解するのは難しいとは思います。そういう男性たちに言いたいのは、「職場の嫌いな上司」に置き換えてみてください、ということ。・・・少なくとも、当事者にしかわからないことがあるということだけは、男性にもわかってほしいですね。


 法に触れたもの、ヘイトとよばれそうなものなどなど。まずい可能性がありながらも、本にも出せるし、テレビで紹介してくれますし、管理人からも擁護してくれますしで、至れり尽くせりという訳なのですよ。男性への非難というのは、こんな感じで表に出てきても「許されたコンテンツ」として存在してきたわけです。
 おそらく、男性という属性でなければ早々にコンテンツとして排斥されていたでしょう。

 現実でもネットでも男叩きというのは、今よりもっと前から女叩きなんてモノよりも多かったのではないだろうかすら思う。他者からはそう見えなかったのは、男性に責任があるはずだという意識や、男叩きであっても男叩きという意識すらなく、当然の如く「コンテンツ」として消費され、考えてこられなかったからではないだろうか。
 今回だけではなく、前からもネットとメディアは癒着しているかの如く、連動していたというわけでもある。

 本件で紹介したものが出てきたことは、男叩きというものがより色濃くネットでも現実でも浸透し、数多く存在していることを映し出しているのではないだろうか。そして、それが大きくなればなるほど、負の部分も大きく映し出されていくだろう。


 残りはおまけです。 過去にバスった滑稽な男叩き()と私からのちょっとした感想です。ご支援だと思って出していただければ、大変ありがたいと思います。

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