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私の場合の「怒り」を癒した方法

こちらの記事の続きです。

1. 自分の心の動きに少し意識を向けてみる

例えば、子供の言動にイライラしてそれをそのまま言葉や態度で表現した時に、今までは後悔して自己嫌悪して終了だった。
そうではなく、怒ったことの良し悪しは置いといて、
自分の心にフォーカスして「あの時どういう心の動きだったかなー」と
思い返してみる。
「胸のあたりがもやもやしてたな~」とか「頭に血が上る感じがあったな~」とか。もっと具体的なところだと「子供のどの言動に特に反応していたのかな~」とか。
頭の中でだけ思い返してもいいし、余裕があればノートに書きだしたりしていた。
「なぜあんなにイライラしたんだろう?」と解決策を考えることもあるけれど、心にフォーカスするという点でいえばすぐに結論を出さなくてもいいと私は思う。
「私はあの時、怒りを感じていたんだな~」ということをただ受け止めて、じつはぼんやりとしているその怒りの輪郭をしっかりと捉える為に必要な過程だなと思う。

それをできる範囲で繰り返し繰り返し行っていった。
そうすると、少しずつだけど怒りを感じているまさにその瞬間にも、
俯瞰して自分の心の動きを感じられるようになってきた。
まぁ、俯瞰したところで爆発しちゃうときは爆発するんですけど・・・。
でも、そうした中である時ふと「あれ、私、怒れることに安心してる?」
という気付きがあったのです。

2. 怒りの根底の感情を癒す

どうしてもどうしても爆発してしまう怒りは子供に対してではなく、
ずっとずっと癒されずに押し込まれていた感情だった。
そしてその怒りの根っこにあるのは「悲しさ」。
幼少期に思い切り甘えられなかった寂しさ。
いい子でいなくてはという苦しさ。
父と母がいなくなってしまうのではないかという恐怖。
大人になって何とか取り繕っていたけれど、
子どもが生まれて自分の生活環境ががらりと変わり
心が揺さぶられて壁が崩れた。
なんとか抑えていたけれど、その余裕がなくなった。
でもおかげで、自分はずっと悲しかったんだということに気付くことができた。

隠れていた感情に気付くことがまずは大事だと思う。
気付いたことで「心の中の小さな私はどうしたいんだろう?」と意識することができる。
その存在(いわゆるインナーチャイルド?)に気付くことで「私に気付いてくれた!」と幼い私がまず喜んでくれる。
自分を癒すために、心をしっかりと育むために、
表に出ている感情の根っこに意識を向けてみるのがとても大事だ。

私の場合は根っこが「悲しさ」だったので、とことん自分を甘やかした。
やってみたこととしては・・・

☑ 出てきた感情をできるだけ溜めずに外へ出す
誰かに聞いてもらうのが一番いいとは思うけど、ただ聞いてもらうのってなかなか難しい。変にアドバイスされると、気持ちが消化されないまま引っ込んじゃったりする・・・。
なので、私の場合はノートに感情を殴り書きしたり、誰も部屋にいないときに思いっきり叫んだり、泣いたりした。まずは思いっきり感情を外に出すことで、その後に落ち着いて感情を見つめることができる。

☑ 自分で自分を抱きしめる(セルフハグ)
「そうか、そうか。私はあの時悲しかったんだね。気づかなくてごめんよ。大丈夫、私はあなたを愛しているよ。」と自分に労わりの言葉をかけながら抱きしめてあげる。自分で自分を労わることってものすごく大事だと思う。

☑ マッサージする
上記と似たような感じ。
私は入浴中や寝る前に、特にお腹(子宮当たり)を優しくなでながら「子宮は今何を感じてるかな~」と感じてみたりしている。意識してみると、子宮のリラックス感や緊張感、当てている手の暖かさや冷たさがその日によっても違って、それが自分の潜在意識を感じるヒントになる気がする。

☑ 母に「私のこと愛してる?」と聞いてみた
母は「そりゃ、愛してるよ」となんてことなく答えてくれた。
正直、安心感より気恥ずかしさの方がインパクト強かったような気もするけれど、母にとっては厳しく育てることが愛情の形だったんだな~と実感として持てたと思う。


そんな感じで過ごすうちに、いつの間にやら、
お腹の奥の方でむくむくしていた怒りの感情がなくなっていた。
もちろん、まだまだ怒ることはある。思い通りにいかずイライラする。
今もそのイライラの根っこを探る日々。
でもあの煮えたぎるような怒りは感じることがなくなった。


日々の暮らしの中で、モヤモヤを抱えている方がいたら、
それはあなたの心の奥深くを知るヒントかも。


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