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仕事に行けなくなった時の手続きと社会保険の話

2021年の夏ごろに仕事が無理になって以降休職していました.

最近退職しましたが,休職時や退職時の話ってあんまり誰も教えてくれないし,そもそもメンタルが無理になってるので調べるのも大変でした.

周りの人たちの話を聞いていても休職してる人が多いなと思った(n=7くらい)ので誰かの役に立てばと思ってまとめました

毎日毎日働いてもう無理ってなったらこの記事を思い出してみてください.

僕は専門家では無いので間違ってたら教えてください.
社労士さんがたぶん専門家なので余裕無かったら相談してみてください初回無料だったりします.

1.仕事に行けない目安

「身体面の反応」がでたら一旦休みましょう.

ストレス反応は、長時間ストレッサーの刺激を受けた場合や、強いストレッサーを受けた時に生じる生体反応であり(中略)心理的、行動的、身体的反応として現れる.

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/003.htm

(3)  身体面の反応
動悸、異常な発熱、頭痛、腹痛、疲労感、食欲の減退、嘔吐、下痢、のぼせ、めまい、しびれ、睡眠障害、悪寒による震え

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/003.htm

分かりにくいので個人的な体験や経験談であった事例を載せます.

・職場についたけどドアを開けられない
・理由もなく涙がでる
・過呼吸になり救急車を呼ぶ
・食欲がない
・眠れない

個人の経験と周りの体験談です.

この辺の身体反応が出たら明らかに何かが不調なので休みましょう

もちろん身体反応出てなくてもしんどかったら一旦休みましょう.
ただ心理面や行動面でのストレス反応は気づきにくいし,行動に踏み切りにくいのでカウンセラーさんに相談したりしてみてください.

また,周囲の人で,落ち込んだり集中力がなくなったり,攻撃的な行動が増えたりしている人がいたら,無理のない範囲で相談に乗ってあげられるといいかもしれません.

2.どうやって休むのか

街中の忙しそうな心療内科に行きましょう.
疲れた人は交通の便がいい所に集まるので医者が慣れてます.
※個人の感想です

ちなみに心療内科の選び方は,その病院のHPを見て以下の二つの資格を持っている医者がいるところがいいそうです.

・精神保健認定医
・精神科専門医

(引越しで紹介状書いてもらう時にアドバイスしてもらいました)

心療内科でもう無理だと話したら「〇ヶ月休め」という診断書をもらえます
診断書を人事か理解のある上司に出しましょう

これでその期間休めます

話が聞いてほしい時は追加で公認心理士・臨床心理士の方にカウンセリングしてもらいましょう.心療内科は診察をするところなので悩みにはあんまり乗ってもらえません.学校とかちょっと大きめの会社なら心の相談室みたいな所の人でもいいと思います.

体験談です.

以下に参考リンクを置いておきます.

3.どんな流れで休職になるのか

図1 診断書提出後の流れと給料の変化(一例)

だいたい有給消化→欠勤→病気休職の流れになると思います.

有給と欠勤の期間はお給料がでるはずです.
個人差があると思いますが1~3か月くらいですかね.

その後欠勤期間中に「病気休職発令通知書」みたいな書類が送られてきます.その書類に〇月〇日から△月△日までと書いてあるのでその期間休めます.

ただし企業によって流れが違うと思うので,可能なら担当者の方に聞いてみてください.

4.休職中の収入の話

4.1 給料の2/3もらえる制度

病気休職の期間はお給料が出るところと出ないところがあります

出ない場合は「傷病手当金」の手続きをしましょう.
ちゃんとした会社ならそのうち申請書が送られてくるので待ってればOKです.
申請書が届いたら心療内科の先生に持っていきましょう.

端的にいうと傷病手当金は最長1年6か月の間、給料の2/3がもらえます

細かい規定などが健康保険組合によって違うので,
保険証表面の「全国〇〇健康保険組合」で調べてみてください.
以下は「全国土木建築国民健康保険組合」の例です.

・事業主から報酬の一部又は全部を受けている場合は、傷病手当金は支給されず、また、受ける報酬の額が傷病手当金の額より少ないときは差額が支給されます.
・他の軽易な作業に従事できる程度に回復したとしても、病気やケガをする前に行っていた業務に就くことができなければ、傷病手当金の支給対象となります.
・第一種組合員の場合(中略)資格喪失日から傷病手当金の支給を受けられます。

http://dokenpo.or.jp/qa/qa_detail.php?id=149
http://dokenpo.or.jp/qa/qa_detail.php?id=112
http://dokenpo.or.jp/qa/qa_detail.php?id=127

要するに,
給料出てても足りない分は補うし
・ちょっとしたバイトOKで
・退職後も傷病手当金を支給してくれる
ようです.(現在申請中なので解釈違いかもしれません)

ただ,退職後も支給可能な場合でも,在職中に申請済みじゃないといけなかったので気を付けてください.
退職前に組合の「傷病手当金」とか「病気やケガで仕事を休んだとき」とかの問い合わせ先に聞いておくと確実です

個人の体験談です

傷病手当金は毎月申請が必要らしいので一緒に頑張りましょう.

4.2 診察料とか軽減される制度

しんどい期間が続く限り診断書が出て休めるので、とりあえずお金をもらって休みましょう.

この時、「自立支援制度」を申請するといいです.
診察料の自己負担が3割から1割になります

人にもよりますがだいたい月3000円くらい浮くんじゃないでしょうか

心療内科に行ったら「自立支援制度申請したいです」と言えば診断書書いてくれるので、診断書を持ってお住まいの自治体の健康福祉センター(だいたい市役所とか区役所の中)に行きましょう.

窓口で「自立支援制度申請したいです」と言ってあとは職員さんに言われるがままに書類書けばOKです.

手続き完了して制度対象であることを示す受給者証が到着するまで2,3か月かかります
それまでは自己負担3割を払う必要がありますが、受給者証が届けば返金されます.(と説明されましたがまだ手帳が届いてないので未確認です.)

図2 受給者証の見本
引用元:https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/47/19270.html

5.辞め方

「自然退職」扱いになるようにしてもらった方がいいと思います.

休職期間が満了しても復職できない場合は自然退職になります.
自己都合退職に比べ自然退職だと失業保険の待機期間が短かったり,企業によっては退職金も多くなります.

確認するポイントは2点です.

  1. 就業規則を確認して「休職期間が満了してもなお傷病が治癒せず就業が困難な場合は、休職期間の満了をもって退職とする」などの記載があること
    →これが「解雇とする」だと厄介なので法律に詳しい人に相談してください

  2. 退職届的な物を書く必要がある際に「休職期間の満了をもって退職とすることに異議はない」などの記載があること
    →これが「一身上の都合により」となっていると自己都合退職にされているので変更をお願いしてください.

6.補足

6.1 失業給付について

会社を辞めると失業給付がもらえます.
期間は年齢などで違いますが20代ならだいたい3か月くらいです.

気を付けたいのが,先に失業給付をもらってしまうと傷病手当金がもらえなくなることです.

これを防ぐために退職後にハローワークに行って「受給期間延長申請」を出すといいらしいです.傷病手当金の給付終了後に失業給付がもらえるようになるらしいです.(まだそこまでいってないので未確認です)


6.2 保険の加入期間

傷病手当金は健康保険,失業給付は雇用保険から給付されます.

傷病手当金は健康保険の加入期間が1年以上あることが給付の条件になっていることが多いはずです.

また,失業給付は雇用保険の加入期間が離職前の2年間で通算12ヶ月以上必要です.

辞めるなら入社して1年以上何とか耐えてから辞めると金銭的には楽になるよという制度設計です.
でも無理ならすぐやめるといいと思います.

7.終わりに

休んでる間は好きなことしてください、って言われると思いますがだいたい思いつかんレベルにしんどくなってると思います.

なにやっても正解です.

散歩をおすすめされたりしますが最初の頃は着替えるのもダルいんで行けそうになってからでいいと思います.

全く何も思いつかない時用に僕がやってたこと書いときます.
ブックオフでDSliteとか3DSとか買ってポケモンを第1世代から順番にクリアしてます.今第6世代のXYまできました.

休みの終わりは復職か退職です.

復職に関しては、復職してないので特になにも言えることがないです.

退職時のやることは色んな所にまとまっているので割愛しますが,
体験して気づいたことがあればまた記事にしようと思います.

仕事無理になったら休もうな.
命が一番大事.

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