見出し画像

ミステリという勿れ/映画感想※ネタバレあり

普段考察は見る専だが、どうしても言葉にしたくnote開始。結論めちゃくちゃ面白かった。。
(乱文失礼。)

【私のステータス】
・ミステリという勿れは漫画/ドラマ共に未履修
・金田一耕助シリーズのファン(金田一オマージュを期待して見に行った人

【犬神家系類似点】
・松坂慶子、松嶋菜々子→今世代が1番知ってるであろう、石坂浩二版犬神家の一族のキャスト陣。
このドラマのファンはたぶん歓喜(私は大歓喜)
・原作の三姉妹青沼菊乃襲撃の演出と、宝田殺害の演出が似ている
・呪いに苦しむ話
└犬神家なら青沼菊乃、ミステリなら狩集の少女
・風呂に入らない、不潔な設定(整は人と入りたくないなので、ちょっと意味合いが違うか、、)
・もじゃもじゃ頭(金田一のシンボル!)

【男女の話?】
・犬神家原作は→男(犬神家当主)の起こした問題で、女の人生(娘や菊乃)が壊される構図(乱暴なまとめなので異論は認めます)
・本作の中でも、父親から「女なんだから家庭に入って楽したらいい」と言われる描写。家でこき使わてると言われる母、など、男尊女卑的なワードが飛び交う。

・犬神家原作の男女構造、フェミ的な思想だと
 今まて虐げられてきた女性が、男性悪に仕立てる復讐劇。みたいに展開していきそうだが、今回はそうではないと思った
└悪しき風習を継承する者(車田と税理士一家)とそれを止める者(しおじ父母)の構図は、男女は関係ない。また整(男性)がゆら父に対して価値観の押し付けを諭すシーンも象徴的。

【ミステリーオマージュ】
・ジャパンミステリーといえば横溝正史
 ここを題材にしてるのがミステリー映画らしくて個人的に最高
・整がいる所に事件が起きる→コナンでそんなセリフがあった気がする
・潮の満ち引き→自然を使ったトリックはミステリーの定石 火サスでよくある展開。(こういう展開ワクワクするかなと整が言ってたのは、メタっぽい)

【その他好きな所】
・被害者側の心のケア
└ミステリーって当たり前に人が死ぬ
 でもそれって当たり前じゃないよね?という、ミステリーの慣習というか、誰も言ってこなかった事に触れているのがかなり面白いと思った。
・心のセメント
└子供は馬鹿ではないし、大人の勝手で使ってはいけないと、ねお(れおだったかもしれない、、)をいなしていた言葉が、大きな伏線となっていて面白かった。原作並びにドラマを見ていないので、子供の心の傷?的な話は、原作の設定であるのかな。。もしあるのだとしたら、ファン的にはアツい展開なのかも。

【わからなかった所】
・なぜ菊と牡丹の人形を一緒に届けなかったのかのか。そもそも11体全部返す必要があったのでは?
なぜ牡丹だけ手元にあるのか。

【総括】
犯人の意外性はないものの、見応えあり。
たくさんの考察や感想を思い浮かべてながらニヤつく楽しい帰り道だった。
ミステリの原作・ドラマ未履修なのが悔やまれるので、履修して2回目に臨みたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?