絵は結局みんな独学
私は絵ばっかり描いてた訳ではない。
小さい頃から描いてたのは間違いないんだけど、特に学校に行ったりしていない。大学も出てません。高校出て普通の企業で働いてまして、10数年は全く描いていなかった。ちゃんと描き始めたのは2014年頃から。
最近うちの娘が「将来はイラストレーターになる!」と言っていますが、まず一に聞かれるのが「ちゃんと絵の学校に行かないとダメだよね?」という事です。
学校に行けばもっと上手に絵が描けるようになるのかもしれないと言ってるんですが、私は「そうかもね」と言ってます。
なぜなら私はそういう学校も出てないし、学生経験していないから。それに少なくとも学校行けば絵を描き続ける環境に居られるのです。たくさん描いてたくさん観察してたくさん色んな人に出会って、悔しいと思ったり誇らしく感じたりね。
おまけで学歴もついてきちゃう。
そういう学校でしか経験できない事はたくさんあるはず。
でも絵を描くのはとても孤独な作業。
インプットとアウトプットの繰り返し…それって結局「独学」でしかないなと。
上手くなりたいからひたすら練習するのも、ひたすら観察する事も自分にしか出来ないし、1人でしか完結できない。その鍛錬の経験は今からでも出来るしどこでも出来るので、学校に行かずとも出来るわけです。働きながらでも、おばさんおじさんになっても。また私もその最中という状態です。
娘が一生懸命絵を描いてる姿を見ていると、昔の自分を見てるような不思議な気持ちになる事があります。
あの頃は、美大に行って一流アーティストになる!とか海賊の人みたいな事言ってたな。
結局美大も専門も行けずに終わったけど、子供産んでから絵を描く環境を得られたのはありがたい事だし、どこかでまだ描きたいと燻ってた自分の気持ちを再発見出来たのは幸運だったのかもしれません。気がつかなかったけど、絵は私のすぐそばにいつも居てくれたのかなとまるで相棒のように感じられます。
今はまた描きたい絵がたくさんあって、やる気に燃えているんです。お年頃なのでちょっとメンタルがグラつくことがあるけどやっと回復してきたという証拠かな。
行けるなら行っとこう、学校。
行けなくても描き続ける事は出来る。
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