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ショートコント「人生」

今日はホニャララバベルでライブを観て走って帰ってきた。かっけぇものを見せられるといてもたってもいられなくてこれまでの約21年の人生を後悔しながら駅まで走って電車に飛び乗る。その昔高校の先輩がやってたホニャララボーイズのワンマンを観に行った日も耐えきれず二曲だけ聞いて新宿駅まで走った。終わった後ヘラヘラ酒を飲んでるのは自分で「まあええか」くらいのライブをした時かよっぽどつまんなかった日だ。今日はライブ後立川駅まで爆走した。

もう一度服を脱ぐところから始めよう。

今度は10代の初期衝動でもなければ狂ったふりでもなくて俺は理性で持って人間で持って計算と作戦の上で服を脱ぐ。
だせぇおこめまんずの旗も掲げよう。知らん人はぼくのライブの動画みたら分かるけど、僕はライブのとき欠かさず自作の旗を掲げてた。この旗は2017年、まだ大学一年生でぼくが18歳で新宿レッドクロスで1人で弾き語りをやっていた時につくったものだ。


ガラッガラのフロア、比喩じゃなくてマジで2.3人の乾いた拍手と曲間の失笑。終わった後別のバンド観にきてたリーマンのおっさんに自分から「どうでした?」って話しかけに行って「お笑いやってるのかと思ったよ」と半笑いで言われてブチギレながら帰って自分の部屋でちょっと泣いたりしてた当時。(今思えばパンイチでアコギ弾いて歌の題材が「日高屋」「仮性包茎」、「女の子にキンタマ蹴り上げてほしい」などなのでむしろ笑ってもらえるだけありがたく思うべきだった)バンドがやりたいけどメンバーが見つからなかった当時、何を思ったか10代のぼくは旗を作った。どうかしてる。ギター練習するなり曲作るなりあっただろ。なつやすみだった。公園を巡回する警備員のおぢさんに「あんまこういうことやめてね」って言われたけど音楽やってる話したら「ジョーンバエズ」っていフォークシンガー教えてくれた。レコード買いに行った。

↓旗制作時のぼく(18歳)もはやこのsnowでの自撮りさえネタなのかどうか怪しい。

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結果せっかく作ったのでそれ以降は1人でも、バンドがやれるようになっても旗を掲げてた。テープでステージ後方にはっつけるだけなので2曲も持たないで落ちる旗だ。(動画参照)

当時ぼくはとにかくブチギレてた。ていうかバンドやってるやつ全員嫌いだった。(今もか笑)(なんつって)
だってサンボマスターとか銀杏BOYZも、始めたての名もなきパンクスも「俺はひとりぼっちだ」みたいな曲歌うくせに「一緒にバンドやってくれる友達おるやんけ!この大嘘つき!!」と理不尽な怒りをグツグツ、コトコトと腹の中で煮込んでいた。怒りのシチュー。怒りの二段塾カレー。🍛

そんな時に俺が元気、勇気をもらっただけでなくイマジネーションやアイデアを得ていたのがyoutubeで観てたクリトリックリスだった。

そんな荒涼とした砂漠のような、嘘、カッコ付けすぎた。セブンのウラのゴミ置場のような、すき家のグリスト(使った後の油とか生ゴミのことね、くさい)のような日々に比べれば、今はサポートメンバーがあれよあれよと言う間にふえて10人以上でシフトを組んで動かしてる。レコーディングだってした。(聞いてネ)

よくブッキングの人とかに正規メンバーはやく見つけなよ、と言われるが、結構もうどうにもならん、と思ってる。基本的にはぼくのジャイアンバンドなので。
後は言い訳じゃなくて新しいサポートの人とスタジオ入るたびに僕は勝手にケミストリーを感じてしまっているのだ。これはただぼくが音楽にこだわりないからかもなのだけど。メタル好きな人とかブルース好きな人とかはいるだけで自分の曲が変わっていくのが結構楽しいのだ。これをもっと上手く魅せてウリにできたらいいんだろうけどねぇ…ごめんなイマジネーション足りなくて。

正規とサポートの違いってなんだ。

演奏や練習でサポートだからと手を抜く人はいないし、最近は曲構成とかコード進行まで口を出してくれるようになりちょっとケンカしたりもする。(大体ぼくが拗ねたり凹んだりする)

レコーディングやスタジオ代はちゃんとメンバーでワリカンだ。強いて言うなら、チケットノルマ。ノルマは全部ぼくが持ってる、けどここの根本はノルマみんなで割って助かったねじゃなくて、お客さんがパコパコ入ってくれないと解決にはならなくて、バックをみんなで分け合えたりしたら最高なのだ。バンドを始める前の野望は「フジロック」や「サマソニ」だったのに今では「チケットのバックでメンバーに交通費渡す」まで堕ちてしまった。まぢ堕天使。
後はフツーに「メンバーなって!」ていうのに恥じらいを感じちゃってんだよな乙女だから。

最近流行りの「チケットノルマ性悪説」や「ライブハウス増えすぎ問題」とかの話がしたいんじゃなくて、これは俺と俺の音楽の話だ。
もう少し俺と俺の音楽の話を続けたいけど流石に長いし「だらだら書いてないで曲にしろや」という声が聞こえてきたのでこの辺でいったんやめます。音楽はやめないよ。☆ミ

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#音楽 #バンド

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