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松本人志問題から考える価値の転換期

松本人志問題が世間を騒がせている。
松本人志に対する嫌悪感や文春に対する怒りなど、反応は人によって様々である。
いずれにしても、反応のエネルギー原となるのは怒り等のネガティブな感情であり、その負の感情を利用した文春が今のところ1人勝ちのように思える。(2024年2月現在)

現在の広告ビジネスは、いかにして視聴者の反応を得るかが重要である。
人間は(もくしは日本人は)ポジティブな感情よりネガティブな感情のほうが熱量が高く、かつ継続する。

その感情を利用した例として、迷惑系YouTuber等はまさにその典型で、視聴者を苛立たせて反応させることで、知名度と利益を得ている。

この構造の最も大きな問題は「負の感情が解決しない」ことである。

仕掛ける側は視聴者の負の感情を利用しているわけだから、論理的な矛盾や常識的な正しさ等は関係ない。
さらにSNSが当たり前になった現在では視聴者同士が各々の正論で負の感情をぶつけ合う。
負の連鎖が続く限り仕掛け側が得をするのである。

根本的な解決には、価値の転換が必要である。
怒りや憎しみ等の負の感情が生まれるものには決して反応しないことである。仕掛け側の目的は結局のところ金儲けであり、反応が無いことは利益にならないことに直結する。

さらにいえば、喜びや楽しい感情になるものには積極的に反応、発信することである。世の中がポジティブなものだけに反応するようになれば、メディアなどの媒体もそれに追随せざるを得なくなり、生の循環が生まれていく。

松本人志問題は怒りや嫌悪感の発信で始まったが、最近では「松ちゃんがいないと寂しい」や「松本人志の面白いボケ集」などポジティブな感情の発信が増えてきているように感じる。

まさに価値の転換期が来ていると考えるのは都合が良すぎるだろうか。

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