おいしいは、楽しい!
タイトル、すごく悩んだんです。
「みんなとだと、楽しくておいしい」・・・? 違う・・・。
「おいしいって、楽しい」。そうなんだけど、これもしっくりこない。
結局、「美味しいものを目の前にして、笑顔ってペアよね・・・」ってことは、「おいしいは、楽しい」ってことだよ。それで、お題をそのまま、タイトルにいただきました。
イベントごとには、食べ物に飲み物はほぼ必須。クリスマスにお正月、結婚式に誕生日。それで話が弾んだり、心が安らいだり。格別においしいものだと、気持ちも会話もグレードアップ。悲しいイベントにも、お茶は、ある。涙が頬をつたっていたとしても、こみ上げてくるものがあったり、それを機に気が付くと笑っていたり。
「おいしい!!」ってコメントは、魔法だと思います。それに表情やリアクションのエッセンスが加わると、魔法にエッセンスが加わり、ただの「おいしい!」じゃなくなる。「おいしくて、楽しい!」。
今年は、コロナ禍でたくさんのイベントがキャンセル。私はアメリカ人と仕事をしています。テンクスギビングにクリスマス。彼らにとっては、一大イベント。でも、超縮小かキャンセル。そんな中、私の同僚は、オフィスを派手な飾りつけをし、大きなターキーとケーキを準備。オフィスに持ってきました。「パーティ、できないのに、なぜ!?」
上司、登場。
「素敵だし、有難いけど、今年は、パーティは家で静かに!」
同僚:いいでしょ?どっちにしても、オフィスでみんなと一日過ごすんだから。せめて、楽しい気持ちにはなりたい!ツリーもあるし、おいしいものもある。気持ち、あがるでしょ???部外者は来る予定ないし。お願いします!!!
上司:各自のオフィスで食べてね。消毒、しっかりね。
同僚:自分のオフィスのドアは、ちょっとだけ開けておいてね!会話しながら食べれるから。ハハハ
結局、私たちはクリスマスの帽子をつけたまま仕事をし、ターキーやケーキをとり、各自のオフィスで食べる。聞こえてきたのは、
「メリークリスマス!!!!ハム、おいしい!!!!」
私は、あとから食べるつもりでいました。でも、声が聞こえてくると、なんだか楽しくて特別な気分になってくる。不思議です。「今、食べよう!」って気持になっていきます。
私:メリークリスマス!ごちそう、ありがとう!!SOOOOOOOOOO GOOOOOOOD!!!!!
同僚A:何、先に食べたの???ターキー?ハム?
同僚B:同感!!!!おいしすぎる!
同僚C:おかわりしよーっと!ちゃんと、消毒するし、残しておくから!
同僚D:残ったの、持ってっていい?
続くように部屋から聞こえました。同じ空気と時間、各々で離れて食べているのに、共有された空間が、そこに出来上がっていました。
コロナ禍で私たちには、今までなかったような妙でピリピリとした空気が流れることが多々あります。コロナという急に現れた敵に、「戦ってやる!」と意気込んで神経質になっている戦士。「戦いはするけど・・・しょうがないよ」ってユルユルー人。「どうにもならないし」というギブアップ人。夜突然かかる、濃厚接触者追跡の電話と作業。浮かれているはずのホリデーシーズンのあの時、そんな中で、みんな結構疲れていたのは事実だったと思います。そんな状況を忘れて、自分のオフィスから話かけ、非日常的な感じの空間ができあがり、笑い声が聞こえました。
「普段、こんなことしたら、うるさいし、匂うね」
「こんな時にしか、できない楽しみってあるもんだよ!」
なんて言いながらも、最近は必要なこと以外話さないか、マスクとパーティション越しにひっそりと話す、とどこか冬の冷たいツーンとした空気だったオフィスは、久々に高めのテンションと声に包まれました。
ある程度落ち着いた私たちは、マスクをつけ消毒し通常の業務に戻りました。が、「ターキー、もらってくよ!」「とったら、ちゃんと消毒してよ!」「YEY! 家でサンドウィッチにする!」まだまだ聞こえる声。おいしい食べ物と楽しかったテンションが残っていると、終わらないものですね。
企画した同僚は、飾りつけしたオフィスとクリスマスのごちそうを自分のフェイスブックにアップしていました。「みんなで食事を囲めなかったから、全員での写真ないけど、楽しかった♪」と。その投稿にくる沢山のコメント。「おいしそー!」「休みいれなければよかったかなぁ」「楽しかった?」「それが、ホリデーの目的、メリークリスマス!」。
現在に戻ります。
今思うと、「何だったんだろう?」ってなるような不思議なクリスマス(笑)。笑えてきたので、メッセンジャーで同僚グループにメッセージ。すると、「LOL(笑)」「最高だった!」「また、みんなで美味しいもの食べよう!」と返信あり。メッセンジャーで話が弾み終わりません。私の記事は、だんだんとまとまりがつかなくなってきました(汗)。
私が、コロナ禍の中、独特のクリスマスで実感したこと。
「おいしいは、楽しい!」
おいしいに、空気や空間、仲間という魔法の調味料を足すと・・・思い出というエンドレスな楽しさに変身!
追記:だから、フェイスブック飲み会とかやるのか・・・。試してみようかな。
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