録音。
レコーディング、などと言いますね。
バンドなんてやってるとそのうち曲も固まってきてレコーディングしよう!なんていう話にもなろうという感じですが、私の活動形態というのはライブを一切想定しないという奇妙な形でして。
古い友人(自宅がレコーディングスタジオ化してる)のとこに、「曲ができたのぞ〜」と持っていって、
それをあーだこーだいいながらプリプロダクション(意味は知らない)をしつつアレンジを決めつつ、
「とりあえず尺(曲のサイズ)決めてドラムと仮歌録ろうか」とガチャガチャやって、
肉付けしつつ、
少しでも違うなあと思ったらドラム録り直して、
尺が変わればもちろんドラム録り直して、
ギターの先輩に来てもらいつつ、
良いテイクを探して、
歌入れができるようならそれをしながら、
少しでも違和感があればまた一からやり直して、
まあ、良い感じに収まってきたな。
と思ったらそれを軸にもう一回最初からやり直して。
と、そんなことをしてるうちに半年は経ちますね。
うちのレコーディングはやったら時間がかかるわけです。
東京でバンドやってた時期もあるし、その前は大阪や奈良でレコーディングいっぱいしてたんですが、やっぱり仕事でもないのに時間に追われてやった録音は後から聴けなくて悲しいですね。一つ一つ、自分たちで納得しながら重ねていかないことには、とりあえずドラムがあってベースがあって、ギターピアノ歌歌歌ァァァ!!!みたいな録音では賞味期限が早い気がします。
願わくば10年後も同じ鮮度で聴けるものを録りたいと願っていますし、そんな念願の工程を経て作られた曲がこちら。
ちょうど去年のこのくらいの時期に発表した曲ですが、
卒業ソングとしてバズれ!という念の強さがあだとなったのか、再生回数などさっぱりでしたが良い曲です。せっかくなんで聞いて行ってください。後半に向かっての畳み掛けのようなフレーズの嵐はなんか、我々らしいなあと思ってニンマリするところです。作詞も自分でやってますが普段の自分からは考えられないタイプのロマンチストぶりには投げっぱなしジャーマンを食らったような気分ですね。
使ったドラムは現行グレッチのUSAカスタム。
24バスドラ、10、12、14、16だったかなあ。
シンバルはパイステに、スネアは同じくグレッチのCOB。
全体的にポップスといえば!という音作りを決め込んだつもりですがどうでしょう。
それともう一つ。
去年の秋頃に発表してみた曲です。
失恋ソングのようなそうでないようないいポップスだと思います。
レゲエ調。こういうゆる〜くはねた曲って、案外演奏のハードル高いんですよね。
個人的にはサビ入りの駆け上がりメロディの微細なハネかたがいいなあと思っています。シンプルな演奏ですがとても気に入っています。
いいスネアの音がしてますがこれはとても安いパール社製のアルミスネアで、
スナッピーで音の長さを調節するタイプのローピッチを作ってみました。うーん、実にいい。タマのビンテージシングルヘッドタムをセットして念入りにチューニングして本番のテイクでは一回も叩かずに終わったというひどいこともしました。バスドラは確か90年代グレッチ。すごくパンチのあるいい個体で、気に入っています。
もちろん今も別の曲のレコーディングが進行してますが、
完成は未定です。なんとなく曲があるもんでライブしたいなあと思いますが、
今のところこれといって気も乗ってないのでひっそりと録音を続けることでしょう。
いつかバズったらええねんけどなあ・・・・。と思いながら。