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大雪山・高原温泉 沼めぐり

日程:2005年9月24日

初めて、紅葉が映りこむ静かな沼めぐり、大雪山 高原温泉へ。
大雪山のうち、表大雪の東南に位置する緑岳の南側には、約15の小さな沼があり、9月下旬頃には周囲の木々が紅葉して、沼に映る空の青と紅葉の赤や黄が、とても美しいのだと、ずっと以前から聞いていました。

今年の見頃は、この24日週末とも聞いていました。
高原温泉や緑岳周辺は、広き大雪山の中でもぼくの未知の世界なんですよね・・・。

9月中旬から下旬の紅葉時期はマイカー規制日が設定されていて、自然保護のため高原温泉へのマイカー乗り入れを制限しています。大雪高原山荘の宿泊者を除いて、大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へマイカーを駐車し、そこでシャトルバス高原温泉行きに乗り換えることになります。
シャトルバスは、午前6時30分から午後1時頃まで30分ごとに発車しています。
案内図とヒグマについての注意事項のチラシをもらい、バスに乗り込みます。
(レイクサイド駐車場~高原温泉 片道運賃350円)

約20分ほどの乗車で7時50分、高原温泉に到着します。
天候晴れ、気温4℃。さむいです。
ここで標高が1,231m。北海道内で一番標高の高い地の温泉です。施設も泉質も全国的に有名らしいです。
もう、いつもの藻琴山より、標高が高いのです。

ヒグマ情報センター(入山口)
大雪高原山荘

高原沼付近は、ヒグマの生息数が多いため、ヒグマの行動時間帯を避けるために入山は午前7時から午後1時まで、そして午後3時までには「ヒグマ情報センター」に下山するように決められています。
「ヒグマ情報センター」の中で約30名ごとにヒグマに出会った時の注意事項、飲食をして良い場所などのレクチャーを受けてから、沼めぐりコースに出発します。

沼めぐりコースの最初は、"泥と木の根と木道"の緩やかな登りで、階段状もあり、2つの橋を渡ります。
針広混交林の中に続く径脇には、時折、大きな水芭蕉群落があります。大きな葉のみです。
清冽な渓流には緑のバイカモが茂り、その下流にはオショロコマがいそうです。

2つ目の川を渡ると再び登りとなり、間もなくヤンベ分岐となります。
沼めぐり一周コースの始点となる地点であり、まっすぐが左回りコースで、右が右回りコースです。
レクチャーで左回りコースを行くように言われていたのでそちらに進みます。
さらに登りが続き、まだ沼は現れないのかな~と思った頃に、ようやく土俵沼の標識が見えました。
もしや、ぼくが構えて思っていたよりも、高原温泉沼めぐりのスケールは小さいのかも? 

ヤンべ分岐地点
振り返ると冠雪した白雲岳から緑岳

「ヒグマ情報センター」から約40分の登りで、木道が現れ、木道が右に分かれて伸びている所に土俵沼があります。土俵沼という名前は形からのようです。小さな沼のほとりには紅葉した木々と針葉樹の緑がきれいなコントラストを見せ、沼に赤や黄が映りこんでいます。遠くに平ヶ岳と思われる山が見えます。
山腹には万年雪も見られます。(今年は先日9月21日、旭岳が初冠雪を観測しました) 


さらに進むと、左のバショウ沼を過ぎ、有名な撮影スポット、左に滝見沼が現れます。 

沼の向こう側の斜面いっぱいの紅葉と緑の針葉樹の取り合わせが、見事なほどに綺麗です!
これが北海道を代表する紅葉風景スポットなのか!

滝見沼
黄葉

少しの登りがあって、右手に少し大きめの緑沼があります。ここにはレンジャーの方が2名います。
飲食をして良い3つの沼のうち、最初に現れる所です。ここで、今日は折り返しとしますので、ゆっくりと写真撮影を楽しみながらの休憩にします。時間はまだ午前9時。
STVテレビさんが大所帯で撮影レポートをしていました。

ワタスゲ
エゾオヤマノリンドウ


沼面

やはり、紅葉は年によって見え方が大きく違うのだそうですね。
素晴らしい紅葉は10年に一度とか・・・寒暖の差、台風の影響、光線の具合などにより異なるそうですが、ここで紅葉を観るには十分な価値があります。

10時15分、「ヒグマ情報センター」に到着。入山の際に記入した氏名住所欄に、下山時刻を記入。

良い登山?観光?でした。未知だった大雪山の高原温泉&緑岳周辺も素晴らしいですね。
すごい人混みですが!
すでにこの時期の来年の「大雪高原山荘」も予約で一杯とか・・・それほどの人気振りだそうです。

いつか銀泉台から赤岳~緑岳~高原温泉への縦走(逆でも)も楽しそうですね。


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