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西別岳

日程:2001年11月25日
メンバー:Eさん、Kさん、Fさん、ぼく

 昨夜より山岳会の山行で、摩周湖展望台から西別岳799mへと行ってきました。
星降る夜空の下でテントを設営し、一行4人で、今朝から西別岳へ歩きました。
登りました、と言えないのが悲しいほど、このルートは長く平坦でして…

 片道3時間、8.9kmの行程ですが、摩周ブルーを望み、ササ原が海のように優しく光り、路は続いていました。
 全く雪がなく、冬用のプラスティック登山靴は重く、タイトな歩行でしたが冬山シーズン前の良い足慣らしになりました。やや強い風も暖かく、10月くらいの暖かな一日でした。
 4人中、ぼくを含め3人は二日酔いの体調と不快な汗と闘いながら・・・歩きながら何度
「酒飲みはキライだあ!」と自身に言ったことか…

 さて、この摩周湖からの摩周岳(カムイヌプリ)、西別岳の山域は、実際の直前の登りま
でのアプローチが長いものの、特に西別岳は何とも言えない山域です。
ササ原、続く地平線の草原、ぐるりと囲まれた山稜と内院、どこかのアルプスなどの山域をミニチュアにした感じがします。どこか女性的な雰囲気もありました。
 西別岳頂上直下では、ササに負けじと一角のみコケモモとエゾイソツツジの群落が霜にあたって真っ黒になっていました。
 摩周湖はその色彩に侘びしさを伴い、ダケカンバは白骨のように白く、湖面へと切れ落ちる斜面に立っています。路は泥と笹、そして今年の命を終えた落ち葉たちがいつまでも囁き合っているような、そんな静寂な世界でした。
阿寒国立公園の違う一面を観た感じがしました。
 先ほど夕方、寒冷前線が通過し、冷たい雨をひととき置いていきました。
日中までの暖かだった空気が、一気に寒気に入れ替えられました。 再び、季節は元通り、冬へと向かうようです。
下山後、みんなでカツ丼をおいしく食べました。

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