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【初心者向け】DNSサーバーとドメインの設定について

こんにちは、Okkyです。
Webディレクターをしていると、Webサイトのリリースが近づくと「DNS設定」をクライアントに対して説明をする機会があります。

しかし、「DNSサーバー?ドメイン?よくわからんないから教えてよ!」と言われる事はよくあるお話。

そこで、「わからない!」と言われたら「ここ見てみて!」とお伝えできるように、この記事では、初心者の方にもわかりやすく、DNSサーバーとドメインの設定について解説します。


1. DNSサーバーとは?

まずはDNSサーバーについて説明します。
DNSは「Domain Name System」の略で、インターネット上の住所録のような役割を果たしています。

私たちは普段、ウェブサイトにアクセスする際に「example.com」などのドメイン名を使いますが、コンピューターはこれを直接理解できません。
コンピューターが理解できるのはIPアドレス(例:192.168.1.1)です。

DNSサーバーは、ドメイン名を対応するIPアドレスに変換する役割を持っています。これを「名前解決」と呼びます。

例えば、ブラウザに「example.com」を入力すると、DNSサーバーがこのドメイン名をIPアドレスに変換し、そのIPアドレスを使って目的のウェブサイトにアクセスします。


2. ドメインとは?

次に、ドメインについて説明します。
ドメインは、インターネット上の住所のようなもので、特定のウェブサイトやメールサーバーなどのリソースを識別するために使われます。
ドメインは階層構造になっており、いくつかの部分に分かれています。

例:「www.example.com」の場合:

  • 「com」:トップレベルドメイン(TLD)

  • 「example」:セカンドレベルドメイン

  • 「www」:サブドメイン

ドメインを取得するには、ドメインレジストラと呼ばれるサービスを使います。(日本では、お名前.comさくらインターネットムームードメインなどが有名ですね。)

ドメインレジストラは、あなたが希望するドメイン名が利用可能かどうかを確認し、登録手続きを行ってくれます。


3. DNSサーバーの設定

ここまで読んでいただければ、ドメインを取得後、Webサイトを公開するためには、どうすれば良いか少し掴めてきたでしょうか?

↓(シンキングタイム)

そうです、次はDNSサーバーで「名前解決」をしてあげるための設定が必要です!

ここでは、基本的な設定項目について説明します。

  1. Aレコード(Address Record):

    • Aレコードは、ドメイン名を対応するIPv4アドレスに変換します。
      例えば、「example.com」が「192.168.1.1」に対応する場合、Aレコードを設定します。

  2. AAAAレコード(IPv6 Address Record):

    • AAAAレコードは、ドメイン名を対応するIPv6アドレスに変換します。
      IPv6は、より多くのアドレスを提供するための新しいプロトコルです。

  3. CNAMEレコード(Canonical Name Record):

    • あるドメイン名を別のドメイン名のエイリアス(別名)として設定するためのものです。
      つまり、CNAMEレコードを使うことで、異なるドメイン名が同じIPアドレスを指すように設定できます。
      例えば、「www.example.com」を「example.com」にエイリアス設定する場合などにも使えます。

  4. MXレコード(Mail Exchange Record):

    • MXレコードは、メールサーバーを指定するためのレコードです。
      メールを受信するためのサーバーのアドレスを指定します。

  5. NSレコード(Name Server Record):

    • NSレコードは、ドメインのDNSサーバーを指定します。通常、ドメインレジストラが提供するDNSサーバーの情報を設定します。

上記はもちろん、すべてを設定する必要はなく、目的に合わせて各レコードに設定をする形となります。
おそらく、DNSの設定依頼をしてくる担当が
「AレコードにこのIPアドレス設定してください!」
「CNAMEにこの文字列設定してください!」

みたいに依頼してくるので、それぞれのレコードがどんなものなのか雰囲気を掴んでおくとよいかと思います!


4. 実際の設定手順

具体的な設定手順は、使用するドメインレジストラDNSホスティングサービスによって異なりますが、一般的な流れは次の通りです。

  1. ドメインの購入

    • ドメインレジストラ(例:お名前.com、さくらインターネット)で希望するドメインを購入します。

  2. DNSホスティングサービスの選択

    • ドメインレジストラが提供するDNSホスティングサービスを使うか、他のサービス(例:Cloudflare、Amazon Route 53)を選択します。

  3. DNSレコードの設定

    • DNSホスティングサービスの管理画面にアクセスし、Aレコード、CNAMEレコード、MXレコードなどを設定します。

  4. 設定の確認

    • 設定が正しく反映されているか確認します。
      DNSの変更がインターネット全体に反映されるまでには、数時間から最大で48時間かかることがあります。


まとめ

DNSサーバーとドメインの設定は、インターネットを利用する上で非常に重要な要素です。
初心者の方でも、基本的な概念と設定手順を理解することで、スムーズにウェブサイトやメールの運用を開始することができます。
この記事で、みなさんの「わからない」が少しでもクリアになっていると幸いです。

では。

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