RF24-105 F4LとRF 24-240 F4-6.3を使った感想

2023年12月26日 22:55

RF24-105F4L及びRF24-240を共に1年ほど使いました。
自身の体感・感想でメリットデメリットを比較、書き出しました。
画質とかは厳密に言えばMTFやら解像度グラフ？やらで数値化されているデータも存在しますが一旦置いといて、あくまで両者を1年使った上での感想とこういう用途に向いてるかな？というのを記載します。
CanonRFシステムでは王道のズームレンズかと思いますが、最後に作例も貼りますので良ければ参考にしてみてください。

・RF24-105 F4L IS USM
一言でいうと「全部85点」なレンズだなと思いました。

メリット
・防塵防滴で雨の中でもそんな心配しなくていい(大雨でびしょ濡れになっても大丈夫だった経験何度もアリ)
・歪曲が優秀(概ねどの現像ソフトでも歪まない)
・24-240よりちょっと軽い(24-105は約700g、24-240は約750g)
・暗所に強い(より強い手振れ補正とF4通し、24-240は割とすぐ開放6.3になる・手振れ補正も若干劣る)

デメリット
なし

デメリットなしってどういうことだよって感じでしょうが、本当にレンズにおける色んな要素が高いレベルでまとまってて欠点らしい欠点が見つからないなぁという…
どんな状況どんなシチュエーションに持って行ってもよっぽど遠くにある被写体以外ほぼなんでも問題撮れます。
描写、ズームレンジ、暗所性能、開放f値、ビルドクオリティ等々を全部85点以上に仕上げた超優等生レンズだったなぁという感想です。
よって、あえて言うなら「尖ったところがない」というのがデメリットなのかなと思います。
まじでデメリットが思いつかん

このように超万能・優等生レンズなので、「撮りたいものが決まってないが、なんか高品質で写真が撮りたい」という方は脳死でこれを買えばオッケーだと思います。

RF24-240 F4-6.3 IS USM
一言でいうと「利便性に全振り」だなという感じです。

メリット
・一発で24-240を変えられるズームレンジ
・ズームレンジは24-105より優位なのに画質がほぼ同等

デメリット
・防塵防滴無し(悪天候で使うのはちょっと怖い)
・歪曲がソフトによってはツライ(lightroomは大丈夫、Capture oneだと一工夫必要)
・暗所にはちょっと弱い(事実上開放f6.3、手振れ補正が若干24-105より弱い)

RF24-240の強みは何よりもそのズームレンジと画質だと思います。
ズームレンジの便利さは言わずもがなでしょうが、この便利さで24-105f4Lと画質がほぼ近似していました。
厳密に言えば違う部分もありますが、実用ではほぼその差はわからないと思います。
しかし代わりに防塵防滴などの堅牢性、手ぶれ補正・開放f値などの暗所性能は犠牲になったなという印象です。
また、歪曲についてかなりデジタル補正に頼ってるレンズなのでraw現像ソフトによっては補正しきれないことがあります。
lightroomの場合レンズプロファイルのデフォ設定より周辺減光補正を強める程度でいいのですが、capture oneでこのレンズの歪曲を補正するには一工夫必要です。
その工夫の仕方も今度備忘がてらまとめますが、ズームレンジという利便性と画質という品質を維持した結果やはり犠牲にするとこは割り切ってるな、という印象です。

とまぁこのように先の24-105F4Lから画質維持しつつ利便性を引き上げて他をちょっとずつ犠牲にしたという感じです。
広角域から望遠域まで、レンズ交換せず幅広く撮りたい、けど画質は犠牲にしたくない、という人に向いてます。
ただ、lightroom以外の現像ソフトだと歪曲補正はちょっと知識がいるので要注意です。
Canon純正のDPPとかjpg撮って出ししか使わないならあんま関係ないです。

以上です。
RFシステムのズームレンズ選びで何か参考になれば嬉しいです。
最後に作例を貼って終わります。
6枚ずつで、Capture oneにて現像済み。
ボディはEOS R6(無印)です。

・RF24-105 F4 L IS USM