岡島昭浩

自己です。

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最近の記事

人名に使われる漢字の用法の話

これはアドベントカレンダー「言語学な人びと」の記事です。(2023/12/20) 「人名に使われる漢字の用法の変化について」という論文を、『語文』(大阪大学国語国文学会)121号に載せました。  副題を「一字一音(一字一拍)の読みを中心に」と付けました。「一字一音」というのは、萬葉集などで言うところの意味合いで、漢字一字について単音節に対応する、というような意味ですが、「一字について単独の音を有する」という意味ではないことを示すために「一字一拍」という括弧書きを付けました。

    • 大阪大学日本文学・国語学・比較文学2016年度研究室旅行(南紀方面)しおりの原稿

       昭和33年大阪大学萬葉旅行の会の『南紀萬葉旅行』 岡島昭浩  大阪古書会館で行われている「たにまち月いち古書即売会」で、犬養孝先生の萬葉旅行に関する資料が10冊ほど出ていた。犬養先生は、旧制大阪高校・阪大の教養部にいらした先生で(昭和45年退官)、犬養節と呼ばれる萬葉集の朗詠も有名だが、阪大生を中心として萬葉旅行が行われていたのも、よく知られていた。犬養先生の徳を慕う本の何種類かは購入したことがあったが、萬葉旅行の関係資料は初めて見るものだった。殆どが、ガリ版刷の薄

      • コーパス(BCCWJ)における地名の漢字一字表記

        「来崎」などの言い方について、「ことば会議室」というBBSで1998年頃に話題になったのですが、 http://kotobakai.seesaa.net/article/8173778.html 2019年11月に朝日新聞「ことばのサプリ」で取材をうけたこともあって、 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14276785.html 現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)の中に、あるものを探してみました。非コア(人間の目による解

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