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ナッジ株式会社(Nudge)としての再出発

昨年末に、起業家の山内奏人さんとの新たな取り組みについて発表しました。

これを受けて、本年2月にQ株式会社を合弁で設立いたしましたが、この度、私の100%独資の会社に変更し、ナッジ株式会社(Nudge Inc.)として再出発することといたしました。

背景

ここに至るまでですが様々な議論をしましたが、最も大きいのは、やはりコロナの影響です。
「2つのスタートアップが緩やかな資本関係のもと、独立しつつも有機的に連携していく」という複雑さを理解した上で、挑戦を開始しましたが、COVID-19の世界的な蔓延によって不確実性が高まる中、足元の状況を冷静に鑑み、「シンプル」な形に勇気を持って方向転換をする意思決定をしました。

当初の形で進めないのは残念ですが、世界にはコロナの影響をより濃く受けている起業家・事業家の方々も多くいらっしゃいます。

また、Q株式会社は外部資金調達やサービス開始まで至っていなかったのですが、もしそのステージであれば、サンクコストやしがらみから、大胆な意思決定、ストラクチャーの組み替えに踏み切れなかったかもしれません。

そういった意味では、私は幸運な方であり、前向きに建設的に、新たな歩みを進めたいと考えています。

Nudgeとは

Nudge(ナッジ)とは、「ヒジでそっと押す」という意味の英単語です。ちょっとピンと気づらいですが、日本語だと「軽く背中を押す」というような意味合いでしょうか?

2017年にノーベル経済学賞を受賞した「行動経済学者」であるリチャード・セイラー教授の著書(邦題は『実践 行動経済学』)のタイトルでもあります。

経済学では「合理的経済人」を前提として、数理分析を行っていきます。これはマクロ経済等において重要な手法なのですが、現実の世界では現状維持バイアスなどもあり、限界合理性も垣間見られます。

これに対して「自由放任」でも「押し付け」でもなく、自然に理想を選択できるような工夫をしていくというのがNudgeの考え方です。

未来の金融体験を創り出す

金融の世界でも、「貯蓄から資産運用へ」「現金からキャッシュレス」など合理的だと分かっていても、なりなか取り組みが進んでいかないことも多くあります。
(かくいう私も、つい億劫になり、習慣を変えられないことが多いです。)

これを「惰性だ」と批判するのではなく、ありのままを見つめ、既成の枠にとらわれないやり方で物事を考える創造性を発揮することで打破していきたいと考えています。

金融機関をスクラッチから作る

これらを実現していくためには、新たな価値観と行動様式をもつ金融機関が必要だと考えています。

既存の金融機関にも、顧客志向で改革を志す方々はたくさんいらっしゃいます。しかしながら規模や伝統がある金融機関は、素晴らしい資産とともにレガシーやジレンマも抱えています。

「守成は創業より難し」という言葉もありますが、ゴールから逆算した新たな金融機関をスクラッチから作ることが、持たざる者の強みだと認識し、未来の金融機関を創り出していきたいと考えています。

この取り組みはオープンイノベーションを進めていく金融機関の方々にとっても、出島戦略として役立てていただけるのではないかと期待しています。

Nudgeの哲学

再出発にあたり、企業理念や価値観/行動規範などをまとめた「Nudgeの哲学」を再定義しています。

ひとりひとりのアクションで未来の金融体験を創るためには「顧客中心主義」は当然ですが、"free, fair, flat" で「自律・分散・協調」型のチームが望ましいと考えています。

全員が同じ目線を持ち、機動性に駆けまわる際に、透明性のある意思決定基準が大きな支えになります。
哲学を常に磨き共有することは、効率的かつスケールするチーム基盤として、急がば回れだと考えています。

これまで私自身の覚悟も足りなかったと反省しています。
金融人としての自覚と倫理に基づき、互いに敬意を払い、本質を考え結果で示す。
たとえそれが小さな取り組みであったとして「我より古を作す」気概を持った方々と共に未来を創っていきたいと考えています。

我こそはという方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

沖田 貴史
@Nudge.works
2020年5月

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ひとりひとりのアクションで、未来の金融体験を創る『ナッジ株式会社』を2020年2月に共同創業(合弁の後、MBO) ベリトランス 共同創業者、SBI Ripple Asia前CEO/ SBI大学院大学教授/ Fintech協会 アドバイザーとして公的活動も行っています。